スーパー耐久にカーボンニュートラル燃料を使ったシビック登場

Team HRC シビックタイプR CNF-R
Team HRC シビックタイプR CNF-R全 28 枚

スーパー耐久の公式テストが28日、富士スピードウェイで行われた。8クラス44台のマシンが参加して昼間のテストに加え、富士24時間レース用に夜間走行のテストも行われた。その中にST-Qクラスに参戦するホンダシビックタイプR CNF-R』の姿があった。

スーパー耐久年間エントリーでは、Team HRCよりST-Qクラスに2台のエントリーが発表されている。1台がシビックタイプR CNF-Rとして登録されており、カーボンニュートラル燃料を使っている。

271号車シビックタイプR CNF-Rは、先日栃木県のモビリティリゾートもてぎでシェイクダウンが行われ、武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹がドライブすると発表された。それからまもない28日、こんどは富士スピードウェイに姿をあらわした。ほぼシェイクダウン状態での登場となり、各種のパーツ取り付けなども行われている最中の状態だった。

スタイリングや装着されているパーツは、ST-2クラスに参戦する743号車Honda R&D ChallengeのFL5型とほぼ同じように見受けられる。もちろん271号車はカーボンニュートラル燃料を使用しており、エンジン制御などは違うとのこと。

実際に走ると2台のマシンはどう違うのか。ST-2クラスの743号車でゲストドライバーとして参戦した武藤英紀選手によれば「装備されているものが違い、燃料が違うなどもあり、出力の出方などが違うなと感じます。743号車の方は上が回っていて、271号車の方はトルクがあるような感じがします。まだマップの合わせ込みなどができておらず、とりあえず走り始めた感じです」とのこと。

一方の743号車Honda R&D Challengeは、24時間レースに向けてスーパーフォーミュラで2年連続チャンピオンに輝いた野尻智紀選手をゲストドライバーに迎え入れて戦う。

野尻選手自身はシビックタイプRを購入しているユーザーであり、「市販車はものすごくドライビングフィールを得やすく、クルマが何を言っているのか感じやすい。他の車にはない良さがある。自分の車でサーキットを走るのは難しいが、スーパー耐久で走る機会を得られてものすごくワクワクしています」と語った。

シビックタイプR開発責任者の柿沼秀樹氏は「もともと743号車で作り上げてきたものをベースに271号車に落とし込んでいる部分はありますが、HRCがさらに開発を行い、カスタマーチームに提供できるような車作りをしていくと思います。それがまた743号車に戻ってくることもあると思います。そうやってホンダ全体で盛り上がっていければ」と語る。

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC24時間レースは5月26日に予選、27日に決勝スタートで28日にゴールを迎える。

《雪岡直樹》

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