EVで復活のハマー、3モーターで1000馬力…ピックアップトラックに2023年型

スポーティでオンロード志向の「3X」グレードを設定

最上位グレードの「エディション1」も継続設定

800ボルトのDC急速充電に対応

「カニ歩き」で移動できる4輪ステアリングシステム

GMC ハマー EV ピックアップ
GMC ハマー EV ピックアップ全 10 枚

GMのGMCブランドは4月21日、電動ピックアップトラック『ハマーEVピックアップ』(GMC HUMMER EV Pickup)の2023年モデルを米国で発表した。

およそ10年ぶりに復活したハマーは、GMCブランドのEVピックアップトラックだ。パワフルなEVパワートレインを搭載する高性能ピックアップトラックになる

◆スポーティでオンロード志向の「3X」グレードを設定

2023年モデルのハマーEVピックアップは、「3X」グレードを設定する。3Xには、22インチのホイールと35インチのオールテレーンタイヤを標準装備し、よりスポーティかつオンロード志向のドライビングダイナミクスを実現した、と自負する。3Xは1回の充電で、最大およそ570kmの航続を可能にしている。

3Xには、オフロード向けの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」を用意した。このパッケージには、アンダーボディカメラ、スキッドプレート、アシストステップ内蔵のロッカープロテクター、18インチホイール、35インチマッドテレーンタイヤをセットした。1回の充電での航続は、最大およそ530kmとなる予定だ。

3Xには、フロント1、リア2の合計3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。

◆最上位グレードの「エディション1」も継続設定

2023年モデルのハマーEVピックアップには、最上位グレードの「エディション1」も継続設定される。エディション1にも、3X同様、3モーター+4WDのe4WDシステムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを発生する。0~96km/h加速は、およそ3秒で駆け抜ける。

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

Watts to Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより「カウントダウン」の感覚をドライバーに伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

◆800ボルトのDC急速充電に対応

ハマーEVピックアップは、GMの新世代EVパワートレインの「アルティウム・ドライブ」をベースにした最初のモデルだ。中でも、「アルティウム・バッテリー」は、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用した。

これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。アルティウム・バッテリーの蓄電容量は、50~200kWhと幅広い。

バッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力350kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、160km走行分のバッテリー容量を、およそ10分で充電することができる。

◆「カニ歩き」で移動できる4輪ステアリングシステム

ハマーEVピックアップには、「クラブウォーク」と呼ばれるモードが用意される。カニは英語で「クラブ」。クラブウォーク(カニ歩き)は、4輪ステアリングシステムによって、最小回転半径を短くする技術となる。

また、セグメントをリードする「エクストラクトモード」を備えたアダプティブエアサスペンションも、オプションで選択できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る