[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 前編…走りとオーディオとの両立

[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 前編…走りとオーディオとの両立
[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 前編…走りとオーディオとの両立全 9 枚

今回のニューカマーはスポーツ走行とオーディオインストールを両立させたオーナーである大塚さんの、トヨタ『86』をテーマにした特別編。福岡県のエモーションとの共同作業で、軽量ユニットのセレクトや取り付け場所を検討。同時に高音質も実現した。

◆スポーツ走行とオーディオ好きのオーナー
双方を楽しめるクルマを作りたいと思い立つ

サーキット走行とカーオーディオ、普通では相容れないと思われがちな双方を同時に楽しんでいるのが大塚さん。そんな難度の高いオーディオカーを作りたいと思っている潜在的ユーザーもきっと居るはずとその手法について説明してもらうことにした。そこで、先輩ユーザーとして大塚さんがどのような考え方でシステムを組んでいるかを紹介してみることにした。走りとオーディオの両立を狙っている読者には必見のニューカマー特別編だ。

もともとオーディオはDIY派だったという大塚さん。しかしエモーションと知り合い、さまざまな取り付けや知識を吸収し、今ではすっかりプロショップを信頼するスタンスになっている。

「プロショップではサブウーファーを組んでもらったり3ウェイ化したり、さまざまなオーディオを組んできました。しかし以前はクルマを2台持っていて、1台はサーキット走行用(S14シルビア)、1台はオーディオ用(ムーヴ)と使い分けていったので特に特別なことを考えずにインストールできていました」

しかし大塚さんの家庭事情の変化などもあってクルマを1台にまとめることになった。だがスポーツ走行とオーディオのどちらかを諦める気にはなれない。そこでなんとか1台で両方を楽しめるクルマを作れないかと考えたのがそもそものきっかけだった。

◆車載するユニットの数を減らすことを考えて
DSP内蔵の高音質カーナビをヘッドユニットに採用

1台でスポーツ走行とオーディオをこなすクルマ作りをはじめたオーナー。前に乗っていたルノー『ルーテシア』でも徐々にそのスタイルは確立していった。スピーカーにはカロッツェリアのPRSとエモーションのオリジナルであるRM-160SAを組み合わせるなど、シンプルなシステムで高音質を狙う工夫を込めていった。

「そんな時に、知人からトヨタ86を譲ってもらうことになったんです。すぐにスポーツ走行ができる仕様になっていたのもあって、今の自分にはぴったりのクルマだと思いました。そこで、これをベースにスポーツ走行とオーディオを両立させたクルマを作りたいと思ったんです。スピーカーは好きなサウンドを再生する、これまで実績のあるユニットを移設することにしました。さらにシステム全体としてはコンパクトさや軽量をキーワードにして選んでいくことになったんです。これが予想以上に楽しい作業でした」

ヘッドユニットに選んだのはサイバーナビXシリーズ。高性能なDSPを内蔵しているカーナビを用いることで外部DSPを省くことが可能になり、周辺システムをコンパクト化できると思った。

「軽量化する上でユニットを減らすのは効果的だと思ったのでカーナビをヘッドユニット+DSPとして利用することにしたんです。導入する際にはカロッツェリアXと比較して、サウンド面でも自分的に及第点だったので導入を決めました」

◆パワーアンプだけは音質面でどうしても譲れず
重い大型ユニットをシート下に設置して対策する

スポーツ走行する上で軽量化は絶対的なテーマ。DSP内蔵のカーナビの導入で、そのひとつをクリアしたオーナーは次にパワーアンプ選びに入る。パワーアンプにはコンパクトなモデルは数々あるのだが、どうしてもここだけは譲れなかったと言う。

「パワーアンプはカロッツェリアのRS-A99Xを気に入って使っていました。その音の良さがどうしても譲れなかったんです。このパワーアンプは大型で重量もあるのですが、これだけはなんとかしてシステムに組み込むことにしました」

しかしトランクのように車体重心から遠く離れた場所ににパワーアンプのような重量物を取り付けるとサーキット走行のような極限の走行条件ではクルマの運動性能に影響が大きく出てしまう。そこで大塚さんはパワーアンプをフロントシートの下に設置することにした。なるべくクルマの重心に近い位置に重いパワーアンプを取り付けることで、走りへの影響を極力少なくすることを狙ったのだ。

「これで走りと高音質のバランスを取った形になりました。どちらも妥協したくなかったのでギリギリの妥協ではあったのですが、良い仕上がりとなったと思っています」

このようなシステムを導入した86はサウンド的にはガンガン音量を上げられる仕様が狙い。ライブハウスで音楽を聴いているような感覚をコクピットで味わうことがテーマになった。これを実現できつつ極力軽量でコンパクトなシステムが取り入れられることになった。次回の後編でもスポーツ走行とオーディオの両立を実現した大塚さんの86について紹介して行くこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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