マクラーレン 750S、新開発エアロが最高速330km/h超に貢献…720S から進化

2つの機能を持たせたノーズの「アイソケット」

拡大された新しいフロントスプリッター

750psに強化されたV8ツインターボの冷却性能を高めるデザイン

インテリアにはさまざまな配色を取り入れることが可能

マクラーレン 750S スパイダー
マクラーレン 750S スパイダー全 10 枚

マクラーレンオートモーティブ(McLaren Automotive)は4月26日、新型スーパーカーのマクラーレン750S』と『750Sスパイダー』に、新開発のエアロダイナミクスを採用した、と発表した。両車は『720S』の後継モデルで、最高速は332km/hに到達する。

写真:マクラーレン 750S

◆2つの機能を持たせたノーズの「アイソケット」

マクラーレン 750S スパイダーマクラーレン 750S スパイダー

真上から見ると、ドライバーが座る空間はティアドロップ形状で、これがすぼまっていった頂点がセンター出しの新エグゾーストの近くに来る。従来モデルの720Sで開発された冷却ソリューションを生かして、インテークはドアのダブルスキン内部に隠された。これを含めて、750Sのフォルムでは、ダウンフォースの最大化とドラッグの最小化、パワートレインの冷却性の強化、空力バランスの最適化が追求されている。

ノーズの「アイソケット」には2つの機能がある。デジタルLEDヘッドライトと低温ラジエーターへ続くインテークを一体化し、同時にドラッグを最小化している。ドアの奥深くまで切れ込むインテークと同様に、ボディワークを切り裂くこの空力ダクトも、冷却エアがどのようにして重要な部分へ導かれるかを機能的に強調しているという。

アイソケットを横断するのは、シーケンシャル式インジケーターで、細いラインに沿ってLEDの光が流れる。その下にある空力ダクトは、両サイドに位置する低温ラジエーターに空気を送り、7速トランスミッションとインタークーラーを冷却する。その上に位置するスリムなLEDヘッドライトは、周囲のボディワークを見直した結果、深いフードに覆われた。この形状変更は、低温ラジエーターへの気流には影響せず、ヘッドライトとボディワークのギャップを狭めている。

◆拡大された新しいフロントスプリッター

新しいフロントスプリッターは、アクティブリアウィングの拡大と空力的なバランスを取るために、拡大されている。新形状のフロントバンパーは、シャープなフォルムとなった。そこから空気はアイソケットインテークへ送り込まれるか、起伏のあるノーズの上と側面へ流れるか、下方のフラットアンダーボディへ導かれる。

フロントで制御された気流は後方へ導かれ、フロントウィンドウのピラーと、ミラーを外寄りに配置したことで拡大したギャップの間で整えられ、ドアのダブルスキンの奥深くへと送り込まれる。空気が高速で流れるため、高温ラジエーターの冷却性能が引き上げられ、パワートレインの冷却に必要なラジエーターのサイズと質量を抑えている。

ドアにあるブレードの外側は、フロントタイヤからの乱気流をコントロールし、裏側のダクトは、フロントのタイヤアーチ内から空気を抜き出して、全体の空力効率を高める効果を発揮する。

◆750psに強化されたV8ツインターボの冷却性能を高めるデザイン

マクラーレン 750S スパイダーマクラーレン 750S スパイダー

また、彫り込まれたドアの下部には目立たない流路があり、リアタイヤ前方のシルインテークへ空気を導く。拡大されたこのインテークは、気流を整えてラジエーターの効率を最大化する。新デッキ、新メッシュグリル、新バンパーなど、リアボディに施された他の変更点とともに、改良されたシルインテークは、最大出力がプラス30psの750ps/7500rpm、最大トルクがプラス3.1kgmの81.6kgm/5500rpmへ引き上げられた4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの冷却性能の向上に貢献しているという。

センター1本出しのエグゾーストパイプのデザインと配置によって、新しいアクティブリアウィングは60mm高くなった。静止状態での位置変更は、エンジンベイから高温の空気を引き出して、パワートレインの冷却を高める効果をもたらすという。

750Sでさらに強化された点が、リアのホイールアーチからの排気だ。バンパーをエンジニアリング上のハードポイントの近くまで押し込むことで、リアタイヤを露出させてホイールアーチ内部の気圧を低減している。その結果生まれたリアバンパーの形状は、物理的容積が減り、排出された空気を上方へ導くことにつながっている。

◆インテリアにはさまざまな配色を取り入れることが可能

マクラーレン 750Sマクラーレン 750S

インテリアトリムは、アルカンターラが標準だ。オプションで、2種類のインテリアテーマが選べる。「パフォーマンス」仕様は、アルカンターラとナッパレザーを組み合わせ、「テックラックス」仕様は、すべてナッパレザーとなる。いずれも、内装色はブラック。オプションでコントラストステッチが追加できる。

インテリアに、さまざまな配色を取り入れることも可能。鮮やかな赤とオレンジ、タンとダークブルーインク、より控えめなポーセリンとティールなどが選択できる。新しいダークメタルの仕上げとアンビエント照明も採用した。新しいアンビエント照明は、カスタマイズを可能にしている。

標準のエクステリアカラーと仕上げのほかに、「エリート」カラーも選択できる。マクラーレンオートモーティブのビスポーク部門、「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)」が、カスタマイズの選択肢を豊富に用意している。

《森脇稔》

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