メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、直6がV8と同じ表情に…欧州で改良

バンパーのエアインテークがジェットウィング形状に

48Vマイルドハイブリッドの「53 4MATIC+」

0-100km/h加速4.5秒で最高速は285km/h

メルセデスAMG GT 53 4MATIC+ 4ドアクーペ の改良モデル
メルセデスAMG GT 53 4MATIC+ 4ドアクーペ の改良モデル全 10 枚

メルセデスベンツは5月5日、高性能4ドアクーペ、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe)の改良モデルを欧州で発表した。6気筒エンジン搭載車がアップデートを受けている。

◆バンパーのエアインテークがジェットウィング形状に

メルセデスAMG GT 53 4MATIC+ 4ドアクーペ の改良モデルメルセデスAMG GT 53 4MATIC+ 4ドアクーペ の改良モデル

改良モデルの特徴は、V型8気筒エンジン搭載車と共通のフロントバンパーにある。バンパー外側の2つのエアインテークと、フロントグリル下の大型のセンターエアインテークが、ジェットウィングのような形状に変更された。これにより、ワイドさを強調するとともに、ラジエーター開口部からの空気の流れを、より多くクーラーやブレーキなどに導く効果を発揮する。「クローム・パッケージ」を選択すると、フロントスプリッターが、ハイグロスクローム仕上げになる。

電動スライディングサンルーフや、後席でスマートフォンなどを充電できるワイヤレス充電システムが標準装備された。インテリジェントなデジタルインフォテイメントシステムの「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」も、新デザインに。新設計されたAMG専用ディスプレイ、個別にカスタマイズ可能な機能などでアップデートされている。

オーディオもアップデートされた。オプションの「Burmester」サラウンドサウンドシステムやBurmesterハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムとの組み合わせで、「Dolby Atmos」が新しいサウンドエクスペリエンスを導入している。

◆48Vマイルドハイブリッドの「53 4MATIC+」

改良モデルには、48Vマイルドハイブリッドの「53 4MATIC+」グレードを設定する。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせている。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御する仕組みだ。直列6気筒エンジンとこれらの新システムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようにスムーズな加速感や高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。

ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

◆0-100km/h加速4.5秒で最高速は285km/h

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。

このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にした。

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンのスペックは、最大出力が435hp/6100rpm、最大トルクが53kgm/1800~5800rpm。ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の4輪駆動システム、「AMG パフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が285km/hとなる。

《森脇稔》

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