ベントレー『フライングスパー』、高性能版「スピード」がスポーツ性を強化…欧州2024年型

1920年代のレーシングカーに着想を得たマトリックスグリルパターン

最大出力635psのW12気筒ツインターボ搭載

高級時計に着想を得たパフォーマンスインフォテイメントグラフィック

ベントレー・フライングスパー・スピード の2024年モデル
ベントレー・フライングスパー・スピード の2024年モデル全 10 枚

ベントレーは、4ドアセダン『フライングスパー』(Bentley Flying Spur)に、欧州で2024年モデルを設定した。4月27日、ベントレーが発表している。

写真:ベントレー・フライングスパー・スピード の2024年モデル

◆1920年代のレーシングカーに着想を得たマトリックスグリルパターン

2024年モデルでは、高性能グレードの「スピード」と「S」が、ストレートベーングリルを廃止した。その代わりに、ベントレーの代名詞であり、1920年代のレーシングカーに着想を得たマトリックスグリルパターンを採用している。

2024年モデルのスピードでは、オプションの「ブラックライン」がアップデート。エクステリアのブライトウェアをグラナイトグレーで仕上げた。よりパフォーマンスを意識したエクステリアになるという。

全モデルに、『ベンテイガ』と同様、ダークティントダイヤモンドブラッシュドアルミテクニカル仕上げのフェイシアパネルとウェストレイルをオプション設定した。アルミを複数の方向から正確にブラッシングする複雑な工程を経て、立体的に見えるようにしている。また、22インチ10スポークブラック塗装のブライトマシニングホイールが標準装備されている。

◆最大出力635psのW12気筒ツインターボ搭載

『フライングスパー・スピード』の直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。フライングスパー・スピードは、ベントレーのW12エンジンを搭載する最後のモデルのひとつになるという。

4WDシステムは、リアアクスルにトルクが伝達される2WD走行が基本になる。路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、自動的に4WDに切り替わり、フロントアクスルにもトルクが伝達される。0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を可能にしている。

トルク配分は、選択したドライブダイナミクスモードに応じて変化する。コンフォートモードとベントレーモードでは、システムは最大480Nmのトルクをフロントアクスルに送り、より高いグリップとドライバビリティを追求する。スポーツモードでは、フロントアクスルへのトルクを280Nmに制限し、リアアクスルのトルクレベルを高く保つことで、よりダイナミックなフィーリングを可能にする。また、トルクベクタリング・バイ・ブレーキ・システムにより、各アクスルのトルクが管理される。

◆高級時計に着想を得たパフォーマンスインフォテイメントグラフィック

キャビンでは、乗員の手に触れる部分すべてにダイナミカを使用した。このダイナミカは、「ダイナミカピュア」と呼ばれ、通常のダイナミカと異なり、73%の再生ポリエステルから作られている。インテリアカラーの選択肢は15色。ピアノブラックベニアが標準、クラウンカットウォールナット、ダークステンドバーウォールナット、ダークフィドルバックユーカリが、無償オプションとして用意された。

ドライバーズインフォメーションパネルには、高級クロノグラフからインスピレーションを得たパフォーマンスインフォテイメントグラフィックが表示される。前席は24ウェイ、後席は14ウェイの調節が可能。全席にヒーター、ベンチレーション、マッサージ、2つのメモリーポジションを装備している。キャビンには、スポーツペダル、スピードフェイシアバッジとエンブレム、スピードインナー&アウタートレッドプレートのイルミネーションも採用している。

《森脇稔》

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