CO2削減につながる自動車時差通勤を支援、パイオニアとDATAFLUCTが新サービスを共同開発

自動車通勤のCO2排出量可視化・削減支援サービス、利用イメージ
自動車通勤のCO2排出量可視化・削減支援サービス、利用イメージ全 1 枚

パイオニアは5月10日、「自動車通勤のCO2排出量可視化・削減支援サービス」をデータビジネス・デベロッパーのDATAFLUCTと共同開発したと発表した。

両社は、パイオニアのクラウドプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス) for Green」を活用した車の運転に伴うCO2排出量の可視化およびCO2削減ソリューションと、DATAFLUCTの環境価値流通プラットフォーム「becoz(ビコーズ)」を活用し、環境ポイントなどのインセンティブやオフセットソリューションを環境価値として提供するスキーム構築に向けた取り組みを進めている。

今回共同開発した自動車通勤のCO2排出量可視化・削減支援サービスは、自動車通勤者が在籍する企業や自治体を対象としたサービスだ。専用スマートフォンアプリで従業員の走行履歴から取得したGPSデータをもとに、パイオニアのPiomatix for GreenでCO2排出量やガソリン消費量を算出し、CO2削減効果が見込まれる時間帯を「エコ通勤時間」として推奨する。その時間帯に時差通勤を行った従業員や、通勤時に環境に配慮した運転を行った従業員へ独自の環境ポイントを付与し、自社の福利厚生サービスとして利用できる割引券やクーポンなどに交換。2681万人規模にのぼる日本国内の自動車通勤市場にて、フレックスタイム制を採用する企業が従業員へ時差出勤を推進することにより、大幅な脱炭素効果が期待される。

また、脱炭素化に向けた企業や自治体の取り組みの中で、算定や削減が難しいとされるスコープ3(自社事業にかかわるすべての間接的なCO2の排出量)に関しても、カテゴリ7にあたる「雇用者の通勤」におけるCO2排出量の可視化と削減を推進する。

本サービスは、DATAFLUCTのサービス「becoz drive for employee」として5月10日から提供を開始するほか、各企業が自社ブランド商品として販売する「ホワイトラベル形式」で、幅広い業種・業界に展開する。

《纐纈敏也@DAYS》

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