JR四国がアプリで値上げの激変緩和---通勤定期で1年間 5月20日利用分から

「スマえき専用改札機」が設けられている高知駅の改札。
「スマえき専用改札機」が設けられている高知駅の改札。全 5 枚

JR四国は5月12日、運賃改定に伴ない大幅な値上げとなる通勤定期運賃について、激変緩和措置を行なうと発表した。

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同社の運賃改定は5月20日に実施されるが、その際、地方交通線内の相互発着となる一部区間や幹線と地方交通線が連続している一部の区間に適用されている特定運賃が廃止されるため、通勤定期運賃は一部で改定率が5割を超える区間が発生することになった。

そこで、5月20日~2024年5月19日にスマートフォン用のチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」(スマえき)で通勤定期券を購入した場合に、47.63~47.66%割り引かれる激変緩和措置が採られることになった。

「スマえき」による通勤定期の発売額と割引率。「スマえき」による通勤定期の発売額と割引率。
割引される通勤定期の区間。割引される通勤定期の区間。

2022年11月から導入されている「スマえき」はスマートフォンが切符となるJR四国のアプリで、当初は企画切符のみが対象だったが、2023年4月1日利用分から普通乗車券や自由席特急券、定期乗車券へ利用範囲が拡大されている。

利用区間は四国島内の各線で、定期券は100km以内の区間が対象。土佐くろしお鉄道に跨る区間でも利用できる。決済はクレジットカードのみだが、保護者が通学定期券の決済を行なうことなどを考慮して代理購入も可能となっている。

「スマえき」の表示画面(通学定期券の例)。「スマえき」の表示画面(通学定期券の例)。

高松・高知の2駅には「スマえき専用改札機」が設けられ、アプリに表示されるQRコードをかざすことで改札通過が可能だが、それ以外の駅では紙の切符と同様に係員に画面を提示する仕組みで、導入に莫大な費用を要するICカードシステムに代わる電子決済手段として注目されている。

スマホが切符になる「スマえき」の概要。スマホが切符になる「スマえき」の概要。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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