【フィアット ドブロ】スクエアだけど威圧感のないエクステリア

フィアット ドブロ
フィアット ドブロ全 20 枚

シトロエン『ベルランゴ』、プジョー『リフター』の兄弟モデルとなるフィアット『ドブロ』が日本上陸。5月11日より販売を開始した。本記事では、ボディサイズやエクステリアについて解説する。

◆5人乗りのドブロと7人乗りのドブロ・マキシ

ドブロには標準ボディとなる5人乗りのドブロとロングボディとなる7人乗りのドブロ・マキシがある。ドブロはホイールベースが2785mm、全長が4405mm。ドブロ・マキシはホイールベースが2975mm、全長が4770mm。全幅は同一で、それぞれ1850mm。全高はドブロが1800mm、ドブロ・マキシが1870mm。車両重量はドブロが1560kg、ドブロ・マキシが1660kgとなる。

フィアット ドブロフィアット ドブロ

サイドビューのエクステリアデザインは、高い位置にあり水平に近いながらもゆるい傾斜が与えられたボンネットと45度程度の傾斜を持つAピラーで構成されるフロントセクション、長方形となるミドル&リアセクションを持ち、日本のミニバンとも似たシルエットとなる。基本的にパネルはフラットなものだが、前後フェンダーにはフレア加工のプレスラインを、ドアパネル下部には前後通しのプレスラインを配している。

ドア下部には樹脂製の大型プロテクションモールを装着。シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターともに同様のプロテクションモールが装着されるが、デザイン(リフターは装着範囲も)が異なる。フロントドアはヒンジ式、リアドアは左右装着のスライド式でスライドレールも隠されない。サイドウインドウはプライバシーガラス。ルーフレールはドブロ、ドブロ・マキシともに標準装備である。

フィアット ドブロフィアット ドブロ

◆グリルを強調せず威圧感のないデザインに

フロントビューのエクステリアデザインでまず感じるのがスクエア感。全幅:全高はドブロが1850mm:1800mm、ドブロ・マキシが1850mm:1800mmなので納得のいくところ。空気導入を行うグリルは、ほとんどがアンダーセクションのブラックアウトされたバンパー部に配置され、グリルを強調したデザインとしないことで威圧感のないデザインに仕上げられている。ドアミラーはしっかりしたアームで左右に大きく突き出す形状で、いかにも欧州車という雰囲気が漂う。ヘッドライトはハロゲン、デイタイムランニングライトとフォグランプも標準装備される。

フィアット ドブロフィアット ドブロ

◆リアはよりシンプルに

リアビューのエクステリアデザインでも同様にスクエア感があるが、フロントよりもシンプルなため、じつはサイドラインがルーフに向かって絞り込まれていることを確認しやすくなっている。リアハッチを大きくするため、そしてコストを抑えるためにリアコンビランプは縦型でサイドパネル側に設定。リアバンパーはコの字型形状をしたもので、リアコンビランプとの連結感が持たされている。リアハッチはルーフ最上部をヒンジとして開くタイプで、六角形をしたリアウインドウもアウターヒンジによって独立して開閉が可能だ。リアウインドウはプライバシーガラスとなる。ドブロ、ドブロ・マキシともに、リアハッチにはスポイラーが標準装備される。リアフォグランプも標準となる。

フィアット ドブロフィアット ドブロ

ホイールは16インチのデュアルスポーク×5スポークアルミが標準装備。ボディカラーはジェラートホワイト、メディテラネオブルー、マエストログレーの3色をラインアップ。このうち標準色はジェラートホワイトのみで、メディテラネオブルー、マエストログレーの2色は6万500円のオプションとなる。

フィアット ドブロ マキシ(左)とフィアット ドブロ(右)フィアット ドブロ マキシ(左)とフィアット ドブロ(右)

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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