外部パワーアンプに付いていると便利な機能とは?[カーオーディオユニット AtoZ]

ツイーターとミッドウーファー間でも使える「クロスオーバー機能」を装備した外部パワーアンプの設置例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。
ツイーターとミッドウーファー間でも使える「クロスオーバー機能」を装備した外部パワーアンプの設置例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。全 5 枚

愛車のサウンドシステムをバージョンアップさせることに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、製品選びに役立つ情報を多角的に発信している当連載。現在は「外部パワーアンプ」選びのコツを紹介している。今回も前回に引き続き、機能について説明していく。

さて、前回は「クロスオーバー機能」を取り上げたが、実は「外部パワーアンプ」に搭載されている「クロスオーバー機能」には2タイプがある。一般的なタイプと凝ったタイプ、この2つだ。

前回の記事にて紹介したものがまさに、一般的なタイプだ。これがどのようなものなのかを簡単におさらいすると、以下のとおりだ。「クロスオーバー」とは、マルチウェイスピーカーに対して再生範囲の割り振りを行う機能だ。で、「外部パワーアンプ」に搭載されている「クロスオーバー」の多くは、サブウーファーを導入するときに便利に使えるようになっている。つまり、フロントスピーカーとサブウーファー間の信号の割り振りを行える、というわけだ。

しかしながら一部の「外部パワーアンプ」の中には、ツイーターとミッドウーファー間でも使える「クロスオーバー」が搭載されているケースがある。これがここで言う「凝ったタイプ」だ。

例えば、グラウンドゼロの『GZPA 4SQ』に搭載されている「クロスオーバー」は、カタログを見ると以下のように記載されている。「クロスオーバー:20Hz~400Hz/200Hz~4kHz(×10)」。これはつまり、「クロスポイント」を20Hz~400Hzの間、もしくは200Hz~4kHzの間で設定可能、という意味だ。

なので、「4chパワーアンプ」1台でフロント2ウェイスピーカーをマルチアンプ駆動させたいと思いながらも、愛用のメインユニットにそれを可能とする「クロスオーバー機能」が搭載されておらず、さらにはプロセッサーを導入するのはもう少し先にしたい、そう考えるのであれば、このタイプの「クロスオーバー」を搭載したモデルが向く。

ただし、このようなタイプの「クロスオーバー」を搭載している機種はそれほど多くない。なので、当機能が搭載されているモデルが良いとなったら、興味のあるブランドのカタログを片っ端から調べて、このような「クロスオーバー」が搭載されているモデルをリストアップしていこう。その段階で候補となるモデルがある程度絞れてくるはずだ。

なお前回の記事でも触れたとおり、「外部パワーアンプ」に搭載されている「クロスオーバー機能」は、設定が案外難しい。数値を入力してジャストに設定するという仕様にはなっていないからだ。その点は頭に入れておくべきだ。

今回は以上だ。次回も「外部パワーアンプ」選びに役立つ情報を紹介予定だ。お楽しみに。

《太田祥三》

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