ランボルギーニ、ハイパーカー顧客専用の『ウルス』を発表…666馬力ツインターボ搭載

カーボンをふんだんに使用したエクステリア

0~100km/h 加速3.3秒で最高速は306km/h

低グリップ路面向けの「RALLY」モード

ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ の「エッセンツァ SCV12」とサーキット専用ハイパーカーのエッセンツァ SCV12
ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ の「エッセンツァ SCV12」とサーキット専用ハイパーカーのエッセンツァ SCV12全 10 枚

ランボルギーニ(Lamborghini)は5月16日、高性能SUVの『ウルス・ペルフォルマンテ』に、限定車「エッセンツァSCV12」を設定すると発表した。サーキット専用のハイパーカーとして、世界限定40台を生産した『エッセンツァSCV12』の顧客のみが購入できる。

写真:ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ の「エッセンツァSCV12」

◆カーボンをふんだんに使用したエクステリア

外装は、光沢仕上げまたはマット仕上げのカーボンファイバーが特長だ。カーボンファイバーのエンジンフードやルーフはもちろん、ロッカーカバー、ドアミラーカバー、テールライトクラスターの間に配置されたランボルギーニのロゴも、カーボンファイバー製とした。

ランボルギーニの「チェントロ・スティレ」のデザイナーは、顧客の要望に合わせて、カスタマイズプログラム「アド・ペルソナム」を使った専用のボディカラーを開発した。車体の下部はブラックで統一され、ルーフアーチにはコントラストカラーをあしらう。ボディカラーやドアのナンバーは、顧客が所有するエッセンツァSCV12と同じものに指定できる。また、23インチのハイグロスブラックホイールとブラックキャリパーを標準装備。ホイールとキャリパーの種類と色は、顧客が自由に選択することができる。

室内は、レザーのディテールを施した専用のブラック・アルカンターラで仕上げた。光沢仕上げまたはマット仕上げが選べるカーボンファイバートリム、ブラックアルマイト仕上げのエレメントも採用される。助手席側には、ランボルギーニの60周年記念ロゴと、車両番号や顧客の名前を記したカーボンファイバー製プラークが付く。

◆0~100km/h 加速3.3秒で最高速は306km/h

ウルス・ペルフォルマンテには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、強化して搭載する。最大出力は650hpから666hpへ、16hp引き上げられた。最大トルクは86.7kgmに据え置いている。

ペダルレスポンスの向上、ブーストの立ち上がりや発進時のトラクション、ギアシフトタイミングの改善により、さらに高いパフォーマンスを発揮する。新しいトルセンセンターデフにより、加速時の後輪に、より大きなトルクがかかるようになり、サーキットでのパフォーマンスが向上するとともに、雪上などのグリップの低い路面で最適なトラクションを確保できるようになったという。

スポーツチタンエキゾーストシステムは、エンジンのサウンドをさらに高いレベルへと増幅させる。ウルス・ペルフォルマンテでは、0~100km/h 加速が3.6秒から3.3秒へ、0.3秒短縮。最高速は、305km/hから306km/hに、引き上げられている。

◆低グリップ路面向けの「RALLY」モード

エアロダイナミクスの面では、新しいフロントエアカーテンやカーボンファイバー製サイドフィンを備えたリアスポイラーなどにより、効率を引き上げた。エアカーテンがフロントからサイドへの空気の流れを改善し、リアスポイラーがより大きなダウンフォースを発生させる。このデザインのアップデートにより、空力効率が10%向上し、ダウンフォースが38%増加した。さらに、フロントに設けられたエアアウトレットをダクト化し、エンジンルームの冷却効果を高めている。

新しいアクティブシャシーシステムとリアホイールステアリングを備えたトルクベクタリングシステムは、車両のワイドなトラックと硬めのサスペンションによって、よりいっそうの敏捷性と軽さを体感できるように調整されている。 高性能タイヤでハンドリングも強化された。オプションでピレリ製の「Trofeo R」タイヤを装着できる。

「ANIMA」セレクターは、3通りのオンロードモードが切り替えられる。「STRADA」は、運転のしやすさ、快適さ、安全性を重視。「SPORT」は、敏捷性、反応の素早さとドライブを楽しめることを重視する。「CORSA」は、正確さとパフォーマンスを重視している。また、ウルス・ペルフォルマンテには、低グリップ路面でもドライビングの楽しみを実現する「RALLY」モードを採用した。「EGO」モードは、ステアリング、サスペンション、トラクションなどのダイナミクスを引き上げるモード、としている。

《森脇稔》

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