ルノー『5』プロトタイプ、2024年市販のEVをプレビュー…全仏オープンテニス2023展示予定

ボディカラーをイエローからメタリックサテンホワイトに変更

ルノーの名車『5』の再来を目指す

オリジナルのルノー5のデザイン要素を採用

ひと目でルノー5と識別できるデザイン

ルノー 5 プロトタイプ
ルノー 5 プロトタイプ全 11 枚

ルノー(Renault)は5月17日、小型EVコンセプトのルノー『5サンクプロトタイプ』を5月22日、フランスで開幕する「全仏オープンテニス2023」に出展すると発表した。

写真:ルノー 5 プロトタイプ

◆ボディカラーをイエローからメタリックサテンホワイトに変更

全仏オープンテニス2023への出展にあたり、ルノーは5プロトタイプのボディカラーを、イエローからメタリックサテンホワイト仕上げに変更した。会場のローラン・ギャロス・スタジアムを象徴する聖アンデレの十字架が、サイドグリルに描かれた。

また、これまで「5」の数字があった場所には、バックライト付きのローラン・ギャロスのロゴが配された。ウィンドウの輪郭にはクロームサテン、ホイールにはアノダイズドブルー塗装が施され、カジュアルかつシックなエレガンスを追求している。

なお、このルノー5プロトタイプの新しい試みは、全仏オープンテニス2023のための特別仕様になる。2024年に発表される予定の市販モデルのプレビューにもなるという。

◆ルノーの名車『5』の再来を目指す

5プロトタイプは、ルノーの名車、『5』(サンク)の再来を掲げるコンセプトEV。現在、市販バージョンの開発を進めており、2024年に量産化される予定だ。

ルノー5は、フランス乗用車史上最多の生産台数を記録し、「クルマのジーンズ」と呼ばれるルノー『4』(1961年発売)の後継モデルとして、1972年に誕生した。ルノー5は、機能性とデザイン性を兼ね備えた車として、ルノー4同様に多くの人々に受け入れられ、ルノーを販売台数で欧州首位の自動車メーカーに押し上げた。

ルノー5には、高性能モデルの『5ターボ』(サンクターボ)も用意されていた。5ターボはルノー5をベースに、エンジンをミッドシップマウントに変更。WRC(世界ラリー選手権)のグループ4 参戦のホモロゲーションモデルとして開発されたモンスターマシンだった。

◆オリジナルのルノー5のデザイン要素を採用

コンセプトEVとして発表されたルノー5プロトタイプは、さらなる電動化に取り組むルノーの新しい方向性を示した1台でもある。ルノーグループは、「ルノーリューション」プログラムの一環として、今後5年間の新戦略を発表した。この計画では、ルノーがテクノロジー、サービス、クリーンエネルギーのブランドになることを目指している。

ルノーのデザインディレクターのジル・ヴィダル氏が率いるチームによって設計され、かつてのルノー5に触発されたデザインを採用する。ルノー5プロトタイプは、過去と再びつながり、インスピレーションを引き出して、単に複製するのではなく、それらの輝かしい時代の精神を見つけることを目指したという。現代的なアプローチで、ヨーロッパのEVをどのように民主化するかを、ルノー5プロトタイプで提示した。

ルノー5プロトタイプは、コンパクトなシティカーであり、100%EVのモダンな未来に適合するように開発された。オリジナルのルノー5のデザイン要素を取り入れている。その現代的なアプローチは、さまざまな仕上げや素材に表れているという。

◆ひと目でルノー5と識別できるデザイン

ひと目でルノー5と識別できるデザインが目標という。ボディラインとフラッシュサーフェス処理、未来的なディテールを盛り込んだ。さらに、オリジナルデザインから採用されたスタイリング要素が、現代的な機能を隠している。

たとえば、ボンネットのエアインテークは充電ハッチを隠し、テールライトにはエアロフラップが一体設計された。バンパーのフォグランプは、デイタイムランニングライトだ。

フロントマスクとテキスタイルルーフは、家具の世界に着想を得ている。フロントとリアでは、「RENAULT」のロゴが光り、アクティブな印象を与えることを狙った、としている。

《森脇稔》

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