電動車にとっての大敵。それが電磁波である。ことと次第によっては車両が止まってしまうこともある。これが飛行機だったらただでは済まない。
かつて、電子制御燃料噴射を用いたバイクの生産化を始めようとした時、メーカーは東京タワー周辺でテストを繰り返したと言われる。電磁波の影響を確かめるためだ。外部から電装品の中枢に電磁波が入り込むと誤動作を起こす原因となる。そのため電磁波を遮断するためのシールドが必要なるのだが、こうしたシールドの部材を開発し提供している会社が戸田工業である。
シールドの役割は外部からの電磁波の影響を遮断するだけでなく、モーターあるいは電池などから出るノイズを外に出さないという役目も果たす。というわけで、ECUなどに悪さをしようとするハッカーの対策にもなる。その対策として用意されたのが電磁界シールド用フレキシブルフェライトシートである。柔らかい素材なので色々な形状に密着して対策が可能なようだ。