メルセデス・ベンツ日本 上野社長、「EQS SUVは当社のEVを理解してもらうための最大のウェポン」

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長兼CEOと『EQS SUV』
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長兼CEOと『EQS SUV』全 4 枚

メルセデス・ベンツ日本は5月29日、横浜市にある電気自動車専売店「メルセデスEQ横浜」でメルセデスベンツ『EQS SUV』(Mercedes-Benz EQS SUV)の発表会を開催した。同車はメルセデスベンツ初のEV専用プラットフォームを用いた新型SUVで、EQシリーズの6番目の車種となる。

◆SUVの魅力に磨きをかけた

「EQS SUVは電気自動車ならではの優れた快適性と静粛性を兼ね備え、大容量のリチウムイオンバッテリーと高効率な電気モーターを採用している。長いホールベースを活用することで、大人7人が快適に過ごせる広い室内空間や多くの荷物を載せられる積載性など、SUVの魅力に磨きをかけた」と上野金太郎社長兼CEOは冒頭の挨拶で紹介した。

続いて、メルセデスベンツグループのボードメンバーでマーケティングと営業を統括しているブリッタ・シーガー氏がビデオメッセージで登場。「EQS SUVは昨年のワールドプレミア以降、多くのお客の心をつかみ、たくさんの反響があった。本モデルは“世界で最も愛されるクルマをつくる”という当社の約束を具現化したものだ」と話し、「全面電動化に向け、大きな変革をもたらすゲームチェンジャーとなるクルマである」と強調した。

EQS SUVのエクステリアやインテリアなどの特長については別稿に譲るが、上野社長によると、大きいクルマを希望するユーザーから大きな反応があり、発表前からかなりの問い合わせがあったそうだ。特にゴルフなどアクティブな趣味を持っている人が多いという。

車格としては大型SUVの『GLS』とミッドサイズSUVの『GLE』の中間に位置し、主なターゲット層は50歳代以上を考えている。ただ、電気自動車ということで、SDGsに力を入れている企業の社用車としても使用されるのではないかと見ている。

◆「EQカタリスト」を任命

「メルセデスベンツは2030年までに新車の販売をEVに移行すると宣言している。EQS SUVは当社のEVをより理解してもらうための最大のウェポンとして絶対的な自信を持つクルマで、このタイミングでの日本導入は最高だと思う」と上野社長は話す。

メルセデスベンツのEV世界販売は2021年が9万台、2022年が15万台と1年間で大きく伸び、日本でも約1000台から約2000台へと倍増している。「今年もそれに近いくらいに伸ばしていきたい」(上野社長)そうだ。

そこで、EQブランドの知名度を上げるために、触媒(カタリスト)となる著名人を選び、「EQカタリスト」としてSNSやメルセデスベンツの情報サイトなどで、さまざまな情報を発信してもらうことにした。その第1弾となる人物は、サッカーの三苫薫選手とシュミット・ダニエル選手で、今後もさまざまな分野で活躍する人をEQカタリストとして使っていく予定だ。

また、EQシリーズの性能を存分に体験してもらうために、4月から1デイ試乗キャンペーンを実施している。「これまでの短時間の試乗と比べて約4倍の試乗が可能で、EQS SUVについても準備ができ次第加えていく」と上野社長は話し、今年の秋には東京・青山に2点目のEV専売拠点をオープンさせることを明らかにした。

《山田清志》

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