心が躍動するエレガントな進化を果たしたルノーアルカナ E-TECHエンジニアード

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ルノー アルカナ E-TECH エンジニアード
ルノー アルカナ E-TECH エンジニアード全 39 枚

ルノーアルカナに新たなグレード「E-TECH エンジニアード」(469万円)が登場した。ベースとなるのはマイルドハイブリッドのRSライン(399万円)ではなく、車名が示す通りフルハイブリッドでこれまでトップモデルだったE-TECH HYBRID。

1.6Lの自然吸気エンジン、36kWのメインモーター、スターター&ジェネレーターを兼ねた15kWのモーター、そしてドッククラッチを備えたミッションが搭載されている。凝りに凝ったシステムを搭載したおかげで、22.8km/Lの燃費を達成しているところもポイント。それにBOSEのサウンドシステムや加飾の変更を行なったところが「E-TECH エンジニアード」の正体だ。

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実車を見てみるとベースモデルとは色彩がかなり異なっていると感じる。前後エンブレム、グリルガーニッシュ、スキッドプレート、リアスポイラーは全てブリリアントブラックへと変更されたことで、かなり落ち着いた印象となった。メッキを廃止したことでスポーティさがかなり高まった感覚がある。だが、それで終わらずウォームチタニウムカラーを随所に散りばめたことでエレガントさも忘れていないところはさすが。

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ベースモデルではホイールに赤いさし色を与えていたが、この車ではウォームチタニウムカラーに変更されている。これはインテリアにもラインやステッチに同色のものが与えられ、エクステリアとの統一感を図っているところはさすがはメーカーチューンド。上質さに磨きがかかった感覚がある。

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走らせてみるとE-TECH HYBRIDのシステムは相変わらずスムーズだ。クラッチ板やトルクコンバータは持たないため、まずはモーターによってスルリと動き出し、その後はエンジンの動力が加わると言う考え方だが、その一連の制御が実に滑らかだ。変速や動力の切り替えにはドッククラッチが用いられるが、変速の切り替わりは素早く、モータースポーツ用のようにガコガコと衝撃を従うようなことはない。それはシンクロメッシュに変わる回転同調をモーターとギア位置を緻密に制御することで達成している。

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ちなみにこのミッションはエンジン側に4速+ニュートラルの5つ、モーター側に2速+ニュートラルの3つの選択肢を持ち、それを掛け合わせることで12通りの組み合わせが可能となっている。5×3なら15となりそうだが、ニュートラル×ニュートラルはゼロ、2つのギア比はダブるところがあり、結果的に12通りらしい。兎にも角にも複雑怪奇なシステムであるわけだが、それを感じさせない滑らかな仕立てにしたところはさすがはF1譲りなのか!? 初期モデルに比べて巡航ギアにシフトする際の音やショックが減った所は熟成されたということかもしれない。

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結果として静粛性が高まったわけだが、そこにBOSEサウンドシステムが加わるのだから移動空間は充実だ。そのシステムは低音域を再生する4つのウーファー、高音域を再生する4つのツイーター、そしてサブウーファーのフレッシュエアスピーカーの計9つで構成される。実際に使ってみると音の広がりを感じさせてくれると同時に、ヴォーカルがしっかりと理解できるところが好感触。

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さらに嬉しいのは車速に応じて音量をきちんと引き上げてれくるところだ。車速のアップダウンが激しい首都高速を走る際、これはかなり有り難く、本来であれば手動で音量調整しそうなところを上手くサポートしてくれている。どんな状況でも音を一定に感じさせてくれるところが嬉しい。

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こうした上質さがありつつ、シャシーも相変わらずの洗練された感覚が光っていた。ルノー、日産、三菱のアライアンスによって開発されたCMF-Bプラットフォームを採用し、そこに程よく引き締めたサスペンションを奢ることで、高速巡行もワインディングも俊敏な身のこなしを展開してくれる。

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コンパクトに仕立てたE-TECH HYBRIDがあればこそのノーズの動きと言っても良いのかもしれない。今回走った首都高速の横羽線は路面がうねり、さらに荒れているようなシーンばかりだが、それをしなやかに受け止めつつフラットに走ってくれるところが印象的だ。これならロングドライブでも疲れ知らずで駆け抜けることができるだろう。

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このように意匠変更と装備充実により、さらに魅力を増した「E-TECH エンジニアード」。RSラインに比べれば70万円高となるが、それでも十分に納得できる内容がそこにあった。

ルノー アルカナ 公式ページはこちら

橋本洋平│モータージャーナリスト
学生時代は機械工学を専攻する一方、サーキットにおいてフォーミュラカーでドライビングテクニックの修業に励む。その後は自動車雑誌の編集部に就職し、2003年にフリーランスとして独立。走りのクルマからエコカー、そしてチューニングカーやタイヤまでを幅広くインプレッションしている。2019 GAZOO Racing 86/BRZ Race クラブマンシリーズ エキスパートクラスでシリーズチャンピオンを獲得。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。

《橋本洋平》

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