熊本市電を運営する熊本市交通局は6月5日、「超低床路面電車製造(車両用構体製造)に係る条件付一般競争入札」の概要を発表し、同局としては初となる3車体連接の超低床電車を導入する計画を明らかにした。
熊本市電では現在、国内初の超低床電車となった9700形が5編成、増備車である0800形が3編成導入されているが、いずれも2両連接となっている。
新たに製造される3車体連接車は2編成が予定されており、全長は21350mm。電力回生と発電を併用した電気指令式空気ブレーキとシングルアームパンタグラフを搭載したVVVFインバータ制御車で、最高速度は40km/h(最高性能速度は70km/h)。

定員は112人(立席70人・座席42人)で、車内は全席がロングシート。ユニットクーラー2台に、乗降用スロープや車椅子スペース、車内案内表示器4台を備える。正面と側面の行先表示器はLED化される。
このほか付帯機能として、ICカード決済装置や無線装置、ドライブレコーダー、WiFi、運転状況記録装置、ロケーションシステムなども備える。
今回の入札は構体(台枠、側構体、妻構体、屋根構体、床板および外板)製作に関するもので、入札日は7月18日。製造は2024年2月29日までとされている。