日本初・女性船長が勤務を開始…商船三井の自動車船

松下が乗船する外航自動車船Beluga Aceには松下以外にも当社女性船員が複数名乗船する(写真左から安留次席三等機関士、松下船長、三宅三等航海士)
松下が乗船する外航自動車船Beluga Aceには松下以外にも当社女性船員が複数名乗船する(写真左から安留次席三等機関士、松下船長、三宅三等航海士)全 5 枚

商船三井は、自動車運搬船「Beluga Ace」(ベルーガエース)の船長に松下尚美を任命、6月6日より勤務を開始した。商船三井によると、女性海上社員が船長として実際に乗船をするのは、日本の総合海運会社では初だという。

【画像全5枚】

松下船長は2006年、商船三井にキャリア採用で入社。船員をめざした動機は、中学生の頃の交流活動で船に乗る機会があったことだという。「仕事と生活をしながら航海し、世界をめぐことができたら素晴らしい」と感じたそうだ。

主に自動車船やコンテナ船で乗船経験を積み、陸上においては海上勤務での経験と技術を活かし、営業支援や船舶管理など、幅広いフィールドで活動してきた。

松下船長には子どもがいるが、子育てで特別なことはしていないという。「子どもによく船の話をして、仕事場を理解してもらうようにしている」そうだ。母親が乗船中の子どもは“ONモード”で年齢の割に自立した行動をとるが、家に帰ると“OFFモード”で甘えてくるという。

船乗りをめざそうと思っている学生には「男女を問わず活躍できるフィールドはある。自ら学び、日々前進することを忘れずに、熱い気持ちでチャレンジしてほしい」とメッセージを送る。

商船三井グループは、女性の活躍推進を含めたダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(多様性)を「新たな成長の原動力」と位置づけ、「商船三井グループ Human Capital ビジョン」の基本原則の一つに据えいる。「女性活躍推進」に優れた企業が認定される「なでしこ銘柄」には3年連続で選定されている。

BELUGA ACEは2018年3月15日に南日本造船(大分県臼杵市)で竣工。上下に自由に動かすことが出来るリフタブルデッキを従来の2層から6層に増やすなど、機能性を大幅に刷新した。船首部をラウンド形状とすることで風圧抵抗を低減し、従来の自動車船に比べ運航で発生するCO2を削減している。全長:199.9m、全幅:32.2m、積載可能台数:基準小型車換算で6800台。シップ・オブ・ザ・イヤー2018を獲得している。

《高木啓》

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