電動車両と家をどうつなぐか、トヨタの提案…人とくるまのテクノロジー展2023

トヨタブースに展示された『プリウスPHEV』のカットモデル
トヨタブースに展示された『プリウスPHEV』のカットモデル全 8 枚

トヨタ自動車が「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展したのが、自宅への給電システムだ。今後の脱二酸化炭素社会へ向け、電動車両と家をどうつなぐかの具体案を提示した。

【画像全8枚】

出展のブースの中央に飾られたのは、最新の『プリウスPHEV』だ。その後ろに、家庭への給電システムが展示された。

太陽光発電を備えた住宅の場合、そこにインバーター/DCDCコンバーターを設置することにより、太陽光発電によって得られた電気を自宅で使えるようにする。それに際し、トヨタのシステムは蓄電池としてプリウスPHEVで使われているのと同じリチウムイオンバッテリーを8.7kWh装備することで、太陽光発電で得た電力を一旦蓄電池に溜めておき、いつでもその電気を使えるようにしている。万一、系統電力が停電した場合でも、約1日電気を使える容量だという。

このシステムは、すでに住宅に太陽光発電を設置している家庭へ後から取り付けることも可能であり、現場の配線長さなどによって設置料金に幅はあるが、施工費用含めおよそ200万円で設置できるそうだ。


《御堀直嗣》

御堀直嗣

御堀直嗣|フリーランス・ライター 玉川大学工学部卒業。1988~89年FL500参戦。90~91年FJ1600参戦(優勝1回)。94年からフリーランスライターとなる。著書は、『知らなきゃヤバイ!電気自動車は市場をつくれるか』『ハイブリッドカーのしくみがよくわかる本』『電気自動車は日本を救う』『クルマはなぜ走るのか』『電気自動車が加速する!』『クルマ創りの挑戦者たち』『メルセデスの魂』『未来カー・新型プリウス』『高性能タイヤ理論』『図解エコフレンドリーカー』『燃料電池のすべてが面白いほどわかる本』『ホンダトップトークス』『快走・電気自動車レーシング』『タイヤの科学』『ホンダF1エンジン・究極を目指して』『ポルシェへの頂上作戦・高性能タイヤ開発ストーリー』など20冊。

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  2. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  5. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る