東京湾アクアラインも変動料金導入へ、昼の「800円」は値上げ[新聞ウォッチ]

東京湾アクアライン
東京湾アクアライン全 2 枚

神奈川県の川崎市と千葉県の木更津市を海底トンネルと海に浮かぶ橋で結ぶ全長15.1kmの東京湾アクアラインの通行料金が見直されそうだという。

国土交通省と千葉県が、今夏にも、時間帯によって通行料を変動させる「ロードプライシング」を試験的に導入する方向で最終調整に入ったと、きょうの読売などが報じている。それによると、現在は自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車で800円だが、交通量の少ない深夜は数百円割り引く一方、混雑する日中には数百円を上乗せして、通行車両を分散させる狙いという。

◆渋滞緩和がねらい

国交省と千葉県は、夏休みやお盆の帰省で交通量が増える夏からロードプライシングを試験導入し、渋滞緩和策としての効果を検証したい考えで、月内にも導入方針を表明するとみられる。まずは土日・祝日から始める案が浮上しており、試験期間を経て本格導入するかどうかを判断。試験期間は半年程度を検討しているとも伝えている。

ロードプライシングの導入を検討している背景には「渋滞の緩和」。週末を中心に東京、神奈川から房総半島に向かうレジャー客らのマイカーなどが目立ち、土日・祝日の午後に、東京方面へのUターン車両などで激しく混雑することが多いという。ただ、アクアラインは海底や海上を走るため、途中で一般道に降りる出口はなく、衝突事故などで車線が規制されると大渋滞となり、ほぼ中央にある「海ほたる」の駐車場も満車状態となるなど、事故による渋滞も見逃せない。

◆事実上の値上げか?

思えば、アクアラインの開通は1997年、当初、普通車の通行料が4000円とバカ高いため、利用者は少なかったが、森田健作氏が千葉県知事の時代に800円へと大幅値下げして、現在に至っている。ロードプライシング導入の大義は渋滞緩和のようだが、国や県の財政事情から推察すると、事実上の通行料金の値上げが見て取れる。

2023年6月14日付

●株終値3万3000円台、33年ぶり(読売・1面)

●アクアライン深夜や昼安く、変動料金今夏試行、渋滞緩和へ(読売・27面)

●鉄道防犯カメラ義務化へ、3大都市圏など、9月以降製造の車両(読売・28面)

●ひと、14日に代表取締役に選任されるトヨタ自動車社長、佐藤恒治さん(朝日・3面)

●物言う株主、脅威備え、総会前に接触、選択肢拡大(産経・8面)

●自転車そのまま列車・バスに、国交省が手引作成後押し(産経・22面)

●PBR1倍割れ、トヨタが解消、時価総額、1日で1.7兆円増(日経・3面)

●希望ナンバー、バイクも、国交省方針、125cc超対象(日経・34面)

●万博入場料、7500円前後、協会が調整、想定の1.5倍超(日経・34面)

《福田俊之》

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