18台限りのベントレー『バトゥール』、開発プログラムが終了…年内に生産開始へ

W12気筒ツインターボはベントレー史上最強の750ps

アリゾナ州の砂漠では5年間に相当する600時間の太陽熱負荷テスト

18名の顧客はマリナーの社内デザインチームと共同でカスタマイズに取り組む

ベントレー・バトゥール
ベントレー・バトゥール全 10 枚

ベントレーは6月20日、大型2ドアクーぺ『バトゥール』(Bentley Batur)の開発プログラムが終了した、と発表した。世界限定18台はすでに完売している。

写真:ベントレー・バトゥール

◆W12気筒ツインターボはベントレー史上最強の750ps

ベントレーは、2台のプロトタイプを使用して、58週間にわたる耐久性の総仕上げとなるテストを実施した。さまざまな条件下において、延べ3万km以上の実走行を含むテストが行われた。バトゥールの専用部品は800点以上で、そのすべてが耐久テストをクリアしている。

また、バトゥールに搭載される直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、2年間に渡る開発とテストを終了した。新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの見直しによって、最大出力は当初予定の740psから10ps引き上げられ、750psを獲得する。これまでで最もパワフルなベントレーになるという。

エンジンのパフォーマンスは、これまでで最も先進的なベントレーのシャシーによって、引き出される。スピードチューンドエアサスペンション、電動アクティブアンチロールコントロール、eLSD、オールホイールステアリング、トルクベクタリングなどが採用されている。

◆アリゾナ州の砂漠では5年間に相当する600時間の太陽熱負荷テスト

アリゾナ州の砂漠では、5年間過ごすのに相当する600時間の太陽熱負荷テストも実施した。バトゥールの構造に使用されている持続可能な素材が、生涯の使用に耐えうる堅牢性を備えていることを確認したという。

2台のプロトタイプのうちの「0号車」は、今後発売される18台の顧客向け車両と同じレベルのクラフトマンシップで作られた。ボディカラーの「パープルセクター」に加えて、フロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザーは高光沢のナチュラルファイバー仕上げとした。

グロスダークチタニウム仕上げのメインマトリックスグリルは、中央のパープル部分から徐々に暗くなる。周辺部では、ブラッククリスタルへと流れる水平オンブレパターンのコントラストシェブロンがアクセントになる。エンドレスボンネットのラインはサテンチタニウムで仕上げられ、22インチホイールはグロスブラックとサテンブラッククリスタルのスポークを備えている。

◆18名の顧客はマリナーの社内デザインチームと共同でカスタマイズに取り組む

2台目のプロトタイプのエンジニアリングカー「#00」は、マリーナティール仕上げ。LEDヘッドランプユニットなどの新しい部品は、2500kmのヨーロッパテスト、クローズドサーキットでの高速テスト、過酷な環境での長時間使用など、一連の厳しい耐久性テストを受けた。160週間に及ぶ集中的な開発作業の中で、合計800以上のコンポーネントがテストされ、その耐久性が証明されたという。

あらゆるテストをクリアしたバトゥールは、次のステージに進む準備が整った。18台のバトゥールはすでに予約済みで、各顧客はマリナーの社内デザインチーム共同で、カスタマイズに取り組んでいる。バトゥールのほぼすべての表面の色や仕上げを指定できるほか、キャビンのために特別に設計され、20個の新しい「Focal」製スピーカーを搭載した「マリナー・バイ・ネイム(Mulliner by Naim)」オーディオシステムなどのオプションも設定される予定だ。

バトゥールは今後数か月の間に、英国のクルーにあるベントレーのカーボンニュートラルな工場内にあるマリナーのワークショップで、それぞれ手作業で組み立てられる予定、としている。

《森脇稔》

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