ルノー『4』復活、次世代Bセグ電動SUVとして…グッドウッド2023出展予定

ルノー日産三菱の「CMF-BEV」車台がベース

カーボンファイバー製ルーフにスペアタイヤ搭載

モーターは最大出力136hpを発生

ルノー 4エバー・トロフィー
ルノー 4エバー・トロフィー全 11 枚

ルノーは6月28日、次世代Bセグメント電動SUVを提案するコンセプトカー、ルノー『4エバー・トロフィー』(Renault 4EVER Trophy)を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。


◆ルノー日産三菱の「CMF-BEV」車台がベース

オリジナルのルノー4は、世界100か国以上で800万台以上が販売された。これをオマージュした4エバー・トロフィーは、オフロード仕様。これは1997年、人道目的のラリーとしてモロッコで開始された「4Lトロフィー」の25周年を祝福するためだ。

4Lトロフィーは学生のみが参加できた。当時のルノー4をベースにしたラリー仕様車には、1台につき50kgの文房具などを積載した。この文房具を、モロッコの子ども達に届けた。

4エバー・トロフィーのボディサイズは、全長4160mm、全幅1950mm、全高1900mm、ホイールベース2570mm。タイヤサイズは大径の255/55R19として、足元の逞しさを演出した。車台は、ルノー日産三菱アライアンスがBセグメントのEV向けに開発した「CMF-BEV」プラットフォームをベースにしている。

◆カーボンファイバー製ルーフにスペアタイヤ搭載

ルノー 4エバー・トロフィールノー 4エバー・トロフィー

4エバー・トロフィーのカーボンファイバー製ルーフにはスペアタイヤ、テールゲートにはスコップとワッフルボードが搭載された。車体下側のプロテクションパネルは、ホイールアーチに20cmのクリアランスを確保する設計だ。また、シャシー中央部に搭載されたバッテリーを保護するために、アンダーボディが強化されている。

4エバー・トロフィーの4輪には、コンプレッサーが装備されている。これにより、車内からタイヤ空気圧を調整することができる。

筋肉質なエクステリアは、オリジナルモデルとのスタイリング上のつながりを表現した。ボンネット、バンパー、リア部分の角度を持たせたシルエットが特長だ。リアタイヤのすぐ上には、角が丸い台形のサイドウインドウを配置した。フロントサイドは、ライトもマーカーもなく、むき出しのまま。ウィングはホイールアーチの上にあり、シールドまで伸びている。

◆モーターは最大出力136hpを発生

4エバー・トロフィーのモーターは、最大出力136hpを発生する。シンプルなデザイン、タフな信頼性、最小限で済むメンテナンス、騒音とCO2排出ゼロなど、日常的な冒険家や長距離探検家が期待するものがすべて盛り込まれているという。また、過酷な条件下でのドライブだけでなく、週末を楽しく、環境に優しく過ごすために作られている。

ルノー4の象徴的なワイドグリルに新たな解釈を加えた。丸いランプを組み込み、マトリクスLEDライトを装備する。この革新的なライトは、車両に強いアイデンティティを与えているという。

4エバー・トロフィーのデザインをベースにした将来の市販車は、オリジナルモデルと同様、フランスで製造される予定だ。CMF-BEVプラットフォームを使用するすべての車両は、フランス北部のルノーの電動化拠点「ElectriCity」で組み立てる予定、としている。

《森脇稔》

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