ゲリラ豪雨でクルマが水没!? その時に取るべき、命を守るための行動とは…【カーライフ 社会・経済学】

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夏になり、大雨による被害のニュースを目にすることが増えてきた。それを踏まえて当コーナーでは、今回から数回にわたりドライブ中に突然の大雨に見舞われたときの対処法を紹介していく。まずは、クルマが水没した場合に取るべき行動を解説する。

さて、クルマが水没するような非常事態にはそうそう遭遇することはないはずだが、絶対にないとは言い切れない。そしてその万が一のときのことを想定しておけるか否かで、そのときに正しく対処できるか否かが変化する。

1つ、特に知っておくべきことがある。それは「ある程度水に浸かるとクルマのドアは開かなくなる」ということだ。

なおJAFが、その実際を検証しテスト結果を公開している。JAFは、「水深何cmまでドアは開くのか?」という以下のようなテストを実施した。

セダンとミニバンとを用意して、30cm、60cm、90cm、120cm、それぞれの水深のときに車内からドアが開けられるかが試された。なおそれぞれについて「後輪が浮いた状態」と「完全に水没した状態」とでテストされている(前者は車内に水が入っていない状態で、後者は車内に水が入っている状態)。ちなみにセダンでは水深60cmから、ミニバンは90cmから後輪が浮き始めたという。

その結果は以下のとおりだ。セダンでもミニバンでも「後輪が浮いた状態」では、いかなる水深のときにも車内からドアを開けられなかった。

一方、完全に水没した状態では、セダンでは60cmのときに開けるのが困難だったものの(24秒を要した)、それ以外の水深では特に時間を要することなく開けられた。対してミニバンでは30cmのときには開けられたが、それ以外の水深のときはいずれも開けるのが困難となり50秒から60秒近くを要したという。

この結果を踏まえると、言えることが3つある。1つは「車内に水が入っていない状態のときは、車内外の水圧差が大きくドアを開けるのはほぼ不可能であること」、2つ目は「車内にも水が入り込み車内外の水圧差が少くなくなると開けられる可能性が高まること」、そして3つ目は「ミニバンのようにドアが大きいクルマでは、車内外の水圧差が少なくなってもドアを開けるのが簡単ではないこと」、以上だ。

これらを鑑みると、以下が取るべき行動となる。まずは、とにもかくにも早めの脱出を心がけたい。なのでドアが開けられなくなった場合には窓を開け、窓からの脱出を試みよう。ただし水の影響でパワーウインドウが作動しなくなることがある。そうなったら車内にある程度水が入り込むの待つ。そうすると開けやすくなる。

そして「緊急脱出ハンマー」も手の届く場所に常備しておけるとベストだ。車内に水が入り込んでくればドアを開けられる可能性は高まるとはいえ、100%開けられるとは限らない。そして早めに脱出した方が良いこともまた確かだ。なお、シートベルトが外れなくなることもある。ゆえに「緊急脱出用ハンマー」を用意する際には、シートベルトカッターが付いているものを選びたい。

今回は以上だ。次回も突然の豪雨への対処法を説明していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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