アルピーヌ『A110 R』、100台限りのルマン24時間レース100周年記念車…グッドウッド2023出展へ

ルマンを象徴するホワイトとブルーの専用色

ルマン24時間レースの公式ロゴ

「スワンネック」マウントのリアスポイラー

アルピーヌ A110 R ルマン
アルピーヌ A110 R ルマン全 10 枚

アルピーヌは6月28日、ルマン24時間レースの100周年記念車『A110 R ルマン』(Alpine A110 R Le Mans)を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。100台を限定生産する予定だ。


◆ルマンを象徴するホワイトとブルーの専用色

アルピーヌ A110 R ルマンアルピーヌ A110 R ルマン

A110 R ルマンには、ホワイトとブルーの専用カラーリングを採用した。これは、ルマンのシンボルカラーへのオマージュという。「ブルーe」の細いダブルラインが、カーボンエレメントを覆う。また、バケットシートやカーボン製リアウィンドウのシャークフィンなど、耐久レースマシンをモチーフとした装備も特長だ。

アルピーヌが特許を取得したRoad(標準の車高)とTrack(標準マイナス10mmの車高)の2段階の車高調整機構(シム)を装備する。Trackに設定すると、車高が10mm下がるとともに、スプリング剛性が5%上がり、サーキットでの安定性をさらに追求している。アルピーヌによると、ミュルザンヌの長いストレートや24時間サーキットの高速コーナーでのパフォーマンスを向上させることができるという。

『A110 R』がベースだ。1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力300ps、最大トルク34.7kgmを発生する。最大トルクは2400~6000rpmで引き出される。車両重量は1082kg。0~100km/h加速3.9秒、最高速285km/hの性能を可能にしている。

◆ルマン24時間レースの公式ロゴ

アルピーヌ A110 R ルマンアルピーヌ A110 R ルマン

A110 Rをベースに、ルーフ、ホイール、サベルト製の「Track」バケットシートなどに、カーボンファイバーを使用した。また、「アルピーヌ・エルフ」チームのレーシングカー、「A480」のデザインを彷彿とさせるカーボン製ウィングも装備されている。

フロントスポイラー、サイドシル、バケットシートのマイクロファイバーヘッドレストには、ルマン24時間耐久レースの公式ロゴが添えられた。また、サンバイザーには、ルマン24時間レースのコースレイアウトがレーザー刻印されている。

また、ルマン24時間レースの公式ロゴが入ったシリアルナンバープレートが取り付けられた。100台の限定車であることが強調されている。

◆「スワンネック」マウントのリアスポイラー

アルピーヌ A110 R ルマンアルピーヌ A110 R ルマン

ベース車両のA110R同様、「スワンネック」マウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボン製ホイールが、コーナーや高速走行時の安定性を高めている。『A110 S』のエアロキットよりも、さらにダウンフォースが強化された。空気抵抗を5%削減しており、最高速はA110シリーズトップの285km/hに到達する。

スワンネックマウントで固定されたリアスポイラーは、後方へ大きく突き出し、傾斜角がより小さく、より小さいアプローチアングルを持つ形状が特長だ。スワンネックは、スポイラーのパフォーマンスを向上させる働きがあると同時に、下面のエアリフトも低減させる効果を発揮する。

カーボンファイバーとファイバーグラス製のディフューザーは、軽量化され、空気抵抗も抑えられた。これまでのものより長くなり、後端部の幅が広がったディフューザーによって、車体下面を流れる空気がこれまでよりも速く流れ、ダウンフォースが大幅に増加するという。

垂直に配置されたサイドフラップは、乱気流を軽減する。ホイールが生み出す乱流がディフューザーの機能を損なわないように、フェアリングが追加された。ディフューザーが大型化され、低くなったため、ディフューザーに直接空気を流すよう、フィンにも変更が加えられた。リアサスペンションアームのカウリングも、ディフューザーとフラットアンダーボディの効果を高める、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マッドスタータイヤ、新サイズ追加で軽自動車市場拡大へ 5月下旬から発売
  2. VWの小型SUVクーペ『ニーヴァス』、スポーティな「GTS」誕生
  3. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  4. 日本発売も期待! トヨタの7人乗り高級SUV『フォーチュナー』スタイリッシュな次期デザインを大予想
  5. 「まるでCG」ジャガーの次世代コンセプト『Type 00』、モナコで公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  2. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  3. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  4. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る