[初めてのスピーカー交換]“ハイエンドスピーカーの入門機”という選択肢もアリ!

カロッツェリア・TS-Z172PRS
カロッツェリア・TS-Z172PRS全 3 枚

「ドライブ中に聴く音楽を今よりもっと良い音で楽しめたら…」、そう考えているドライバーは多くいる。なおその思いを叶えるためのもっともスタンダードな方法はズバリ、「スピーカー交換」だ。当特集ではそのやり方から製品選びのコツまでを解説している。

国産人気ブランド「カロッツェリア」の“ハイエンドの入門機”も狙い目!

現在は「初めてのスピーカー」としてお薦めのモデルをさまざま紹介しているのだが、今回は国産人気ブランド「カロッツェリア」の上級機を取り上げる。

ちなみに「カロッツェリア」は音にこだわりを注ぐブランドであり、これまでも長きにわたってカーオーディオユニットを多彩に開発・販売してきた。スピーカーについても、エントリーモデルからハイエンドモデルまで豊富に取り揃え、ビギナーから上級者まで幅広い層に良品を届け続けてきた。その製品ラインナップの分厚さは、国産ブランドの中で随一と言って良い。

なお同社では以前の記事にて紹介したとおり、取り付け性の高さを特長とするエントリーユーザー向けのスピーカーを3ライン擁している。『Fシリーズ』『Cシリーズ』『Vシリーズ』の3つだ。それらが同社のラインナップにおいての「初めてのスピーカー」の本命だ。しかし実はその上の『PRSシリーズ』の各アイテムも、エントリーユーザーにお薦めできる。1ランク上の「初めてのスピーカー」を欲するのであれば、それらにも目を向けて損はない。

カロッツェリア・TS-Z132PRSカロッツェリア・TS-Z132PRS

価格的にも取り付け性的にも、ハイエンド機の中にあってユーザーフレンドリー!

では、『PRSシリーズ』にはどのようなモデルがあるのかを見ていこう。同シリーズには、マルチウェイスピーカーのコンポーネントキットが3製品名を連ねている。2ウェイ機が2つ、そして3ウェイ機が1つある。

まず2ウェイ機として以下の2モデルがラインナップする。17cmセパレート2ウェイスピーカーの『TS-Z172PRS』(税抜価格:8万円)と、13cmセパレート2ウェイスピーカーの『TS-Z132PRS』(税抜価格:7万円)、これらだ。

なおこれまでも10万円前後のモデルも初級者が手を伸ばすスピーカーとしてアリだと説明してきた。このくらいのモデルであれば、手にしたとき相当に大きな満足感が得られ、しかも長く使える。で、これら2モデルは、それより少々低額だ。製品代に10万円程度の予算を計上できるのであれば、まとまった額のお釣りが来る。

ところでビギナーに向くか否かは価格のみならず「取り付け性」も大きく影響してくるが、この2機種はそこのところも悪くない。まず『TS-Z172PRS』は、ドアスピーカーの取り付け奥行き寸法が67mmに抑えられている。取り付け性が高いか否かの1つのボーダーラインは60mmだと以前の記事にて説明したが、その水準をわずかに上回る程度なので、そこそこ多くの車種でスムーズに取り付けられるはずだ。

カロッツェリア・TS-Z900PRSカロッツェリア・TS-Z900PRS

磁気回路をコンパクト化し取り回し性が向上! 便利パーツも同梱!

また磁気回路がコンパクトに仕上げられているので、その点でも取り回し性は高めだ。大ぶりになりがちな「外磁型」ではなく「内磁型」となっていて、マグネットには大きさの割に強力な磁力を発揮するネオジウムが使われているからだ。

なお『TS-Z132PRS』には厚さ3mmの鉄板アダプターが同梱されていて、これにより同社のメタルダイキャストインナーバッフルを使って取り付けできる。ゆえに、カスタムフィットモデルのようなスムーズな取り付けを実行可能だ。

そしてもう1つのコンポーネントキット『TS-Z900PRS』(税抜価格:12万8000円)も、ビギナーに対してのお薦め度が高い。当機は10万円のラインを少々オーバーし、かつ3ウェイ。なので初心者には不向きかと思いきや、ミッドレンジとツイーターが一体化していてそれをダッシュボードの上にポンと置くようにして取り付けられる。取り付け性の高い2ウェイスピーカーと同じような感覚で扱える。しかしあくまでも3ウェイなので音が良く、しかも中音から高音までが1箇所から放たれるので音をまとめやすい。ある程度扱いやすく高音質、というわけだ。

本格ハイエンドカーオーディオスピーカーを比較的に手頃な予算で手にしたいと思ったら、ここで紹介した3機種は十分ターゲットと成り得る。要注目。

《太田祥三》

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