日産内田社長「事業の変革が進んできた」…2023年4-6月期、売上最高更新

日産自動車 内田誠 社長
日産自動車 内田誠 社長全 2 枚

日産自動車が7月26日に発表した2023年度第1四半期(4~6月期)連結決算は日米欧での販売が好調だったことに価格改定効果も加わり、売上高が前年同期比36.5%増の2兆9176億円と同四半期としての過去最高を8年ぶりに更新した。


本業の儲けを示す営業利益は同98.1%増の1285億円と2年ぶりの増益に転じた。日産の内田誠社長は同日のオンラインによる決算説明会で「第1四半期の財務実績は前年同期比で大きく改善した。日産はこれまで新型コロナウイルスの感染拡大や世界的な半導体不足を始めとする様々な課題が発生する中、事業構造改革『Nissan NEXT』を着実に実行してきた。その結果、多くの領域で期待したパフォーマンスが出せるレベルまで事業の変革が進んできた」と述べた。

◆中国事業は課題に直面

その一方で「ただしすべてが順調なわけではない。これまで当社の成長に寄与してきた中国事業は一転して大きな課題に直面し、この四半期も大きく販売台数を減少させる結果となった。同市場での業績回復には、いましばらくの時間を擁するものとみている」とも指摘し、中国で急成長している電気自動車(EV)を始めとする電動モデルを2024年にも前倒しで投入するなど、同市場のテコ入れを急ぐ姿勢も示した。

◆通気見通しを上方修正

第1四半期決算結果を踏まえ、通期見通しを上方修正した。売上高は従来比2000億円増額の12兆6000億円、営業利益は同300億円増額の5500億円を見込む。内田社長は「中国およびグローバル販売台数の見通しを引き下げるが、為替の好影響も反映し、売上、利益については上方修正を行う」と説明した。


《小松哲也》

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