BMWとMINIのディーゼル車で火災事故…27車種17万台をリコール

BMW 320d(2017年)
BMW 320d(2017年)全 14 枚

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は7月27日、BMWおよびMINIのディーゼルエンジン車27車種について、火災事故に至るおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2012年6月22日から2022年12月21日に製造された16万9782台。

対象車種は、ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、耐久性の検討が不十分のため経年変化により冷却水が漏れるものがある。その場合、排気ガスに含まれる煤(すす)が冷却水と混合してEGRモジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入して付着。インテークマニホールドが溶損、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

BMWディーゼルモデルについては2018年、韓国で火災事故が相次いで発生したことから、韓国や欧州に続き、日本でも同年8月31日に5車種3万9716台を対象にリコールを届け出た。その後、対象車種を拡大し、同年11月27日、2020年3月17日にもリコールを届け出ている。

改善措置として、全車両、EGRモジュールを対策品と交換する。また、インテークマニホールドの状態を確認し、損傷が見られる場合は新品と交換する。なお、部品の準備に時間を要する事から、部品の準備が整うまでの間、サービス入庫の度に点検を実施し、点検の結果、不具合のない車両については、使用者に対して注意喚起するとともに、対策品の準備ができた段階で再度連絡し、対策品に交換する。

不具合は38件発生、火災事故(怪我人なし)が4件起きている。市場からの不具合報告によりリコールを届け出た。

対象車種

BMW
118d
218dアクティブツアラー
218dグランツアラー
320d
320dグランツーリスモ
523d
523dツーリング
740d xDrive
740Ld xDrive
840d xDriveカブリオレ
840d xDriveクーペ
840d xDriveグランクーペ

X1 xDrive 18d
X3 xDrive 20d
X3 M40d
X5 xDrive 35d
X6 xDrive 35d
X7 xDrive 35d

MINI
クーパーD
クーパーD 5ドア
クーパーDクラブマン
クーパーDクロスオーバー
クーパーDクロスオーバー オール4
クーパーSD
クーパーSD 5ドア
クーパーSDクラブマン
クーパーSDクロスオーバー オール4

《纐纈敏也@DAYS》

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