アウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』、第2世代デジタルOLEDテールライト採用へ

生きているように見えるテールライト

10ミリ秒ごとに新しい画像を生成

「Car-to-X」コミュニケーションが可能に

アウディ Q6 e-tron のプロトタイプ
アウディ Q6 e-tron のプロトタイプ全 10 枚

アウディは7月27日、現在開発を進めている新型電動SUV『Q6 e-tron』(Audi Q6 e-tron)に、第2世代のデジタルOLEDテールライトを採用すると発表した。

◆生きているように見えるテールライト

アウディ Q6 e-tron のプロトタイプアウディ Q6 e-tron のプロトタイプ

第2世代のデジタルOLEDテクノロジーは、新しいアウディ車の外観の特長となり、その機能は大幅に拡大されている。デジタルOLEDテールライトのコミュニケーション機能により、安全性も向上する、と自負する。

また、Q6 e-tronのデジタルOLEDテールライト2.0では、デイタイムランニングライトのデザインが見直され、合計8種類のオプションのデジタルライトシグネチャーを追加することで、Q6 e-tronの外観を好みのスタイルでカスタマイズすることができる。これは、「MMI」だけでなく、今回初めて「myAudi」アプリ経由でも可能になる。さらに、車両の納車後にデジタルライトシグネチャーを購入することもできる。

シグネチャーと動きのあるデザインを初めて組み合わせたアクティブデジタルライトシグネチャー付きテールライトは、生きているように見えるという。この機能は、デジタルライトシグネチャーのオプションパッケージの一部として用意される。

◆10ミリ秒ごとに新しい画像を生成

アウディとアウディグループのソフトウェア開発会社「CARIAD」が、共同開発したソフトウェアモジュールにより、このライトシグネチャーが可能になった。このモジュールは、Q6 e-tronのドメインコンピューターに組み込まれている。

第2世代のデジタルOLEDテールライトでは、それぞれ360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルが、専用開発されたアルゴリズムを使用して、10ミリ秒ごとに新しい画像を生成する。このアルゴリズムにより、アクティブデジタルライトシグネチャーは、Q6 e-tronの思考を動きにより可視化することで、車両の反応を表現し、個人的な対話能力を実現する。

テールライトでは、すべてのデジタルOLEDセグメントが使用される。個々のライトセグメントは相互に作動するため、ライトシグネチャーの全体的なイメージの光度が変化することはないという。

◆「Car-to-X」コミュニケーションが可能に

アウディはQ6 e-tronと、これに続く新型車のテールライトに次世代デジタルOLEDを採用することで、機能とデザインの自由度を拡大するだけでなく、安全性も向上させる。今回初めて、デジタルOLEDテールライトは、実際に走行する環境の中で具体的なコミュニケーション(「Car-to-X」コミュニケーション)を行うことができるようになった。

デジタルOLEDパネル1枚あたりのセグメント数は、第1世代の6から60に増加した。Q6 e-tronのテールライトには、6枚のOLEDパネルが使用され、合計360のセグメントに分割されている。新しいE3電子アーキテクチャーにより、ドメインコンピューターの1つのソフトウェアモジュールを使用して、この増加したセグメントを制御できるようになった。デジタルOLEDパネル1枚あたりのセグメント数が今後も増加することにより、将来的には、自動車のテールライトをディスプレイとして活用し、Car-to-Xコミュニケーションを強化して、安全性をさらに高めることが可能になるという。

デジタルOLEDテクノロジーは、面光源には反射板、ライトガイド、光学系の装置が必要ないため、構造がシンプルになる。これらの特性を組み合わせることで、アウディのエンジニアとデザイナーは、平面上に立体的な造形を生み出すことを可能にした。リアに組み込まれたLEDライトストリップに加えて、3Dガラスを採用することにより、テールライトシグネチャーを他のライティング機能から分離することに成功した、としている。

《森脇稔》

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