エアクリーナーが救う! 驚異のエンジン復活劇 ~Weeklyメンテナンス~

エアクリーナーが救う! 驚異のエンジン復活劇 ~Weeklyメンテナンス~
エアクリーナーが救う! 驚異のエンジン復活劇 ~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

エンジンまわりのメンテナンスはクルマの整備の中でも最重要項目だ。ただしDIYではハードルの高い内容も多い。そこで手はじめに手軽に整備可能なエアクリーナーのリフレッシュを実践してみよう。

エンジンの仕組みをあらためて紹介しておくと、空気と霧化したガソリンを混ぜてシリンダー内で燃焼させて、その力でピストンを押し下げてクランクを回転させる力を発生させている。エンジンにはいくつもの大切なメンテナンスポイントがあるのだが、燃焼するのはガソリンと空気なだけに、その両方の“質”も重要項目のひとつになる。そこでエンジン内に送り込む空気をクリーンで質の高いものにするのがエアクリーナーで、その名の通りエアをクリーニングするのが役割だ。

普段生活していると身の回りの空気が汚れているとリアルに感じることは少ないかも知れない。しかしエンジンにとっては走行中に給気する空気には浮遊しているホコリや砂、細かなゴミなどが含まれている。これがエンジン内に入ると不正爆発を起こしたり、エンジンの不調、パワーダウン、燃費悪化につながることもあるので要注意だ。それを防ぐために取り付けられているのがエアクリーナーだ。

仕組みとしてはエンジンの吸気側(インテーク/空気を吸い込む側)にエアクリーナーが取り付けられてるボックス(エアクリーナーボックス)が設置され、車外から空気を吸い込む際にはいったんエアクリーナーを通過した空気がエンジンに送り込まれる構造になっている。エアクリーナーは先ほど紹介したような空気中のほこりやゴミ、砂などの不純物を取り除く効果があるのだ。

実際にエアクリーナーをメンテナンスしてみよう。まずはエアクリーナーボックスの在処を見つけるところからはじめる。ボンネットを開けてエンジンルームを見ると中央にエンジンがあり、その周辺にさまざまな補機類が設置されている。例えばバッテリーやウォッシャー液のタンク、ラジエターなどもそのひとつ。その中にプラスチック製のボックスがいくつか見えるはずだ。そのひとつがエアクリーナーボックスだ。開けてみると中にフィルターを備えたエアクリーナーが見えたら間違いなくそれがお目当てのボックスだ。

次に、車種に適合するエアクリーナーを用意しよう。ディーラーに純正品を取り寄せて用いるのがもっとも基本のスタイルだ。さらに純正と同じ形状の社外品も用意されているのでこちらも要チェック。フィルター部の構造や素材の違いなどで吸気効率をアップさせる効果がある社外品のエアフィルターも用意されているので選んでみても良いだろう。車種適合のエアクリーナーを用意すれば、後は交換するのみ。構造的にはエアクリーナーボックスのフタを外して、もとあったクリーナーと交換するだけなのでいたって簡単だ。

さて、交換用のエアクリーナーを用意したら、まじまじと新品パーツを見てみよう。するとエアクリーナーのフィルター部分は層状の構造になっていてフィルターが幾重にもひだ状に折り曲げられているのがわかる。これはフィルターを通過する空気の量を増やすためにフィルターの表面積を少しでも広くするための工夫なのだ。部分的にでもゴミで詰まっていたり汚れで空気の通過が阻害されると少なからずエンジンに影響があるのが理解できるだろう。エアクリーナーが汚れてエンジン内に流れ込む空気の量が減るとエンジンパワーのダウンや燃費の悪化につながるので定期的な交換が必要だ。走行条件にもよるのだが、2万~3万kmを目安に交換時期を設定しておくと良いだろう。交換する際に汚れを確認して自分の走行スタイルに合わせた交換時期を見つけられればなお良いだろう。

DIYでエアクリーナーを交換してみるとわかるのだが、今まで使っていたエアクリーナーを外してみてみると思った以上にゴミや汚れが付いているのを目の当たりにするだろう。大きなゴミや枯れ草などが付着している場合もある。これがそのままエンジン内に入ったとしたら……。そう思うとエアクリーナーの定期的な交換の意味が理解できるようになるだろう。そのため交換後にはなんとなくエンジンに調子が良くなったような心理的な効果もあり、自分自身でメンテナンスした満足感もしっかり味わえるのもDIYメンテの良いところだ。

エンジンの動作を正常に戻すエアクリーナーのリフレッシュ、エンジンまわりのメンテナンスの中でも比較的ハードルが低いのでDIYで実践してみると良いだろう。吸気の健全化はエンジンの調子や燃費にも直結するので満足感も高い、「最近交換してないな~」と思い当たるユーザーは交換を実施してみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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