BMWの次世代EV、市販版に近いコンセプトカー発表へ 9月2日

BMW i Vision Dee(参考)
BMW i Vision Dee(参考)全 10 枚

BMWグループは8月3日、次世代EVの市販モデルに近いコンセプトカー、『ヴィジョン・ノイエ・クラッセ』(BMW Vision Neue Klasse)を9月2日、ワールドプレミアすると発表した。「ノイエ・クラッセ」とは、新たなクラスを意味している。

写真:BMW i Vision Dee(参考)

◆ノイエ・クラッセの生産開始は2025年を予定

9月2日は、BMWにとって歴史的な節目にあたる。この日は、BMWがノイエ・クラッセを世に送り出してから、60年目にあたる。当時、画期的な新製品を発表するという決断がBMWに販売面での成功をもたらし、その後、BMWは成功を維持し続けている。

ヴィジョン・ノイエ・クラッセは、次世代EVの市販モデルに近いコンセプトカーになる。ノイエ・クラッセの生産は、2025年にハンガリー・デブレツェンの新工場で開始され、2026年にはドイツ・ミュンヘン工場でも開始される予定だ。また、BMWブリリアンスの設立20周年に合わせて、2026年から中国の瀋陽工場において、ノイエ・クラッセを現地生産することも決まっている。

ノイエ・クラッセは、BMWグループの全社にまたがる大型プロジェクト。BMWブランド、BMWグループ、全ラインナップの未来になるという。BMWグループはノイエ・クラッセの量産化に向けて、集中的な取り組みを進めており、今後数年間、関連する将来のテクノロジーに対して大規模な投資を続けていく計画だ。

◆ノイエ・クラッセにつながるコンセプトカー『i Vision Dee』

BMWグループは2023年1月、CES2023において、次世代EVを提案するコンセプトカー『i Vision Dee』を初公開した。i Vision Dee は、余分な要素をそぎ落としていく新しいデザイン言語を採り入れたミッドサイズセダン。i Vision DeeはBMWグループの未来を支える電気、サーキュラリティ、デジタルの3つの要素のうち、デジタルの側面を表しており、次世代EVのノイエ・クラッセの実現に向けたもうひとつのマイルストーンに位置付けている。

EVパワートレイン専用に設計された車両アーキテクチャーと、新しいデザイン言語を備えたノイエ・クラッセには、3つの特長がある。全く新しいUX/UIコンセプトを持ち新たに開発されたワイヤーハーネス、大幅に効率化された高性能EVパワートレインとバッテリー、そしてライフサイクル全体における優れたサステイナビリティだ。この基盤技術は、後に続くBMWの全モデルの基礎になるという。

ノイエ・クラッセでは、まったく新しい電気駆動システムを使用し、電力消費量の低減と航続の延長を追求する。BMWグループは現在、そのために次世代のバッテリーセルを開発中。最適化された電池化学との組み合わせによって、EVパワートレインのコスト削減を狙う。

◆最初のノイエ・クラッセは3シリーズセグメントのセダンに

ノイエ・クラッセは、デジタル化と電動化の新しい基準となり、BMWを象徴する個性を未来に向けて進化させるとともに、急速に拡大するBMWグループのEVに対する需要をさらに加速させるという。

ノイエ・クラッセは、BMWブランドの中核をなす量産車になる。最初のノイエ・クラッセとして、『3シリーズ』セグメントのセダンと、スポーティな SUVが2025年に登場する予定だ。その後、最初の24か月間に、BMWグループの全世界の生産ネットワークにおいて、少なくとも6車種のノイエ・クラッセの生産が開始される見通し。また、ノイエ・クラッセでは、総合的な持続可能性のあらゆる面を考慮する。「Secondary First」アプローチによって、車両のリサイクル・リユース材料の割合を、現在の平均30%弱から徐々に増やしていく予定だ。

BMWグループとしては、ノイエ・クラッセの販売が伸び、その説得力のある本質によって、eモビリティ市場に急速に浸透する力を秘めていると見込む。2020年代後半の市場環境、原材料の価格と入手可能性の状況、包括的な充電インフラの構築のペースにもよるが、2030年よりもかなり前に、EVシェア50%以上を達成できると予想している。

《森脇稔》

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