ホンダアクセスは「家族での長距離ドライブに関する調査2023」を実施。追従型クルーズコントロール搭載車の場合、7割以上が高速道路で使っていることが明らかになった。
調査は6月20日から21日の2日間、自家用車を運転することがある20歳~59歳の男女で、家族で長距離ドライブ(片道100km以上)をしたことがあるドライバー1000人を対象にインターネットリサーチで実施した。
●追従型クルーズコントロール、7割以上が高速道路で使うことがある
近年、長距離ドライブに役立つ安全運転支援システムを搭載するクルマが増えている。家族で長距離ドライブに行く際に最もよく使うクルマに搭載されている安全運転支援システムについて尋ねたところ、搭載率は「クルーズコントロール(ACC除く)」(26.0%)、「追従型クルーズコントロール(ACC)」(15.0%)、「車線維持支援システム」(28.5%)の順。昨年の調査結果と比較すると、「車線維持支援システム」の搭載率が23.3%から28.5%へと大きく上昇している。ボディタイプ別にみると、SUVでは「クルーズコントロール(ACC除く)」が39.3%、「追従型クルーズコントロール(ACC)」が28.0%、「車線維持支援システム」が46.7%と、いずれでも搭載率が他のボディタイプと比べて高くなった。
こうした安全運転支援システムを長距離ドライブで高速道路を走行する際に使っているかを聞いてみた。クルーズコントロールは「道路状況・疲労状態に関係なく使う」(26.9%)、「道路状況・疲労状態次第で使う」(36.9%)、合計63.5%が使うことがあると回答した。追従型クルーズコントロール(ACC)では「道路状況・疲労状態に関係なく使う」(30.7%)、「道路状況・疲労状態次第で使う」(42.6%)、合計73.3%が使うことがあると回答。車線維持支援システムは「道路状況・疲労状態に関係なく使う」(45.3%)、「道路状況・疲労状態次第で使う」(23.1%)、合計68.4%が使うことがあると回答している。
次にどのようなときに使っているか聞いたところ、クルーズコントロールは「交通量が少ないとき」(60.0%)が突出して高くなった。追従型クルーズコントロール(ACC)は「交通量が少ないとき」(39.1%)が最も高くなり、「交通量が多いとき(渋滞除く)」「疲れたとき」(いずれも32.8%)と続いた。車線維持支援システムは「疲れたとき」(31.8%)が最も高くなり、「交通量が少ないとき」(25.8%)、「交通量が多いとき(渋滞除く)」(24.2%)と続いた。
●長距離ドライブ前でも3人に1人は点検なし
長距離ドライブの前に行っている点検・メンテナンスについては、「タイヤの空気圧の点検」(45.7%)が最も高く、「車内の清掃・片付け」(32.7%)、「タイヤの溝の深さ・キズの点検」(27.4%)、「エンジンオイルの点検」(21.2%)、「バッテリーの点検」(19.8%)と続いた。タイヤの点検を行っている人の割合(「タイヤの空気圧の点検」または「タイヤの溝の深さ・キズの点検」)は52.0%だった。
他方、「ヘッドライト・バックランプ・ウインカーの点検」(9.7%)、「ラジエーターの点検」(8.0%)、「チャイルドシート、ジュニアシートの点検」(5.2%)、「ファンベルトの点検」(4.3%)は1割未満。ラジエーター故障やチャイルドシート・ジュニアシートの点検は重大事故に繋がる可能性がある重要な点検項目だが、いずれも1割未満という結果となった。また、「特になし」は33.4%となり、3人に1人が長距離ドライブ前にクルマの点検・メンテナンスを行っていないという実状が明らかになった。
給油については、「出発前に満タンにする」は83.5%、「出発前に一定量だけ給油する」は5.7%、合計89.2%が出発前にあらかじめ給油しておくという結果となった。他方、「ドライブ中に残量が半分以下になったら給油する」は2.7%、「ドライブ中に残量が1/4以下になったら給油する」は6.0%、「ドライブ中に給油ランプが点灯したら給油する」は1.8%。ドライブ中に給油する人は合計10.5%だった。男女・年代別ではドライブ中に給油すると回答した人の割合は、20代・30代男性(18.0%)が最も高くなった。