ビッグモーター保険金問題で「臭い物に蓋」…東京海上も代理店契約を解除、金融庁は損保ジャパン立ち入りへ[新聞ウォッチ]

ビッグモーター(イメージ)
ビッグモーター(イメージ)全 4 枚

中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求疑惑の発覚を受け、保険代理店契約を結んでいる東京海上日動火災保険でも10月1日付で委託契約を解除するという。

◆三井住友海上火災保険も契約終了を視野に協議

東京海上は不正請求を受けて導入する再発防止策も発表。今後は修理工場ごとの修理費の推移を分析するシステムを開発し、著しく修理費が高い場合には社員が立ち会う仕組みを導入するそうだ。

すでに損害保険ジャパンが契約の解除で合意したほか、三井住友海上火災保険も契約終了を視野に協議を進めており、「臭い物に蓋をする」ことで、持ちつ持たれつともいわれている癒着の関係を断ち切りたいとする狙いが透けて見える。

◆損害保険ジャパンに対し金融庁が立ち入り検査を検討

その損害保険ジャパンに対し、監督官庁の金融庁が、保険業法に基づく立ち入り検査を9月にも行う方向で検討しているそうだ。きょうの産経や東京が報じており、「ビッグモーターへの出向者の役割や事故車両の斡旋再開の経緯を中心に、癒着の構図を解明。保険契約者の保護に関わる問題があれば、業務改善命令などの処分を視野に入れる」とも伝えている。

金融庁と損保業界との官民のただならぬ関係も気がかりだが、一連の不正のツケが,回り回って、結果的にバカ高い保険金を支払うことにもなる保険契約者をどう守るのかどうかも問われている。

2023年8月25日付

●グッドスピード不正請求、保険金4カ月30件、計63万円(読売・8面)

●保険代理店契約、東京海上が解除、ビッグモーター(読売・8面)

●ボルボEV小型SUV、11月中旬発売(読売・8面)

●環状道路渋滞を回避、維持コスト膨張の懸念(読売・9面)

●ガソリン代補助拡充へ、来月から政府、現行措置を延長(朝日・4面)

●「トリガー条項」発動を要請、立憲・長妻氏(朝日・4面)

●タクシー乗務員2割減、コロナ禍に離職人手不足(毎日・7面)

●損保ジャパン立ち入り、金融庁検討、ビッグモーター癒着解明(産経・10面)

●露極東で中古車市場動揺、人気の日本車輸出規制強化(産経・10面)

●EV普及「企業業績にプラス」11%(日経・13面)

《福田俊之》

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