第2弾「アメシスト」発表、4台限定のロールスロイス『ドロップテイル』…リアデッキは大型ウッド仕上げ

ロールスロイス・アメシスト・ドロップテイル
ロールスロイス・アメシスト・ドロップテイル全 10 枚

ロールスロイスは8月24日、世界限定4台を生産する新たなコーチビルドモデル『ドロップテイル』(Rolls-Royce Droptail)の第2弾「アメシスト・ドロップテイル」を発表した。

写真:ロールスロイス・アメシスト・ドロップテイル


◆2月の誕生石にインスパイアされた特別なコーチビルドモデル

同車は、2月の誕生石「アメシスト」にインスパイアされた特別なコーチビルドモデルだ。丹念な職人技とミニマリズムへのこだわりを追求している。

アメシスト・ドロップテイルには、リアデッキに、ロールスロイスがこれまで製造した中で、最も大きな単板を使ったウッドサーフェスを採用した。このウッドサーフェスは、新型自動車で唯一、空力的に機能するという。

また、「ジェムストーン」とアメシストを、内外装に組み込んだ。パンテオングリルには、ブラッシュとポリッシュの両方の仕上げを初めて施した。顧客の「ヴァシュロン・コンスタンタン」のタイムピースを参考に、「オートオルロジュリー」にインスピレーションを受けた仕上げを施している。

◆花が咲く時の段階を表現したボディカラー

デュオトーンのエクステリア塗装仕上げは、花が咲く時のいくつもの段階を表現している。メインのボディカラーは、繊細なシルバーを基調とした柔らかなパープル。この花に敬意を表して、「グローブ・アマランサス」と名付けられた。光を反射するアルミニウム粉末の薄片によって際立ち、玉虫色の仕上げになるという。車両上部のコーチワークに使われ、コントラストを生む深いパープルのアメシストペイントには、レッド、ブルー、バイオレットのマイカフレークをブレンドし、メタリックの光沢を放つモーヴカラーを作り出している。

太陽光の下では、22インチホイールの内側にモーヴカラーのペイントが現れ、鏡面仕上げのアルミサーフェスとコントラストを生み出す。これは、顧客がお気に入りのピスポークのジャケットの裏地のタッチを参考にしたという。

エクステリアは、車体下部を構成するカーボンファイバーに、繊細で複雑な処理を施した仕上げだ。2年にわたる開発の結果、2つの軸に沿って左右対称となるシェブロンパターンが生み出された。カーボンファイバー自体は、アメシスト顔料で着色されたラッカーの細かい層で仕上げられ、ほとんどの光の下でボディカラーのように見えるという。

◆ルーフの色が変わるエレクトロクロミックガラス

取り外し可能なハードトップは、ロップテイルに2つの異なる個性を与えるためにデザインされた。ルーフを開けたドロップテイルは、しなやかなオープントップのロードスター。ルーフを取り付けると、クーペに変身する。

ルーフにはエレクトロクロミックガラスが組み込まれ、瞬時に表面の色や透明度を変化させることが可能。アメシストの色調に合わせるために、エレクトロクロミックガラス向けに、独自の「カメレオン・エフェクト」を開発した。作動していない時には、淡いパープルがかかった不透明ガラスになり、車両のアメシストフィニッシュを映し出す。

ボタンを押して作動させるとガラスは半透明になり、インテリアに使われたサンドデューンのレザーのカラーに調和する色合いになる。この華やかさを実現するために、完璧にマッチするガラスを見つけるまで、60回ものガラス着色が繰り返された、としている。

《森脇稔》

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