アウディ『Q6 e-tron』はポルシェと共同開発の新プラットフォーム…IAAモビリティ2023

車体に新たなラッピングが施された最新プロトタイプ

独立型の曲面ディスプレイを備えた「デジタルステージ」

拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを設定

アウディ Q6 e-tron のプロトタイプ(IAAモビリティ2023)
アウディ Q6 e-tron のプロトタイプ(IAAモビリティ2023)全 15 枚

アウディは9月4日、新型電動SUV『Q6 e-tron』(Audi Q6 e-tron)の最新プロトタイプを、ドイツで開催した「IAAモビリティ2023」のプレビューイベントで初公開した。


◆車体に新たなラッピングが施された最新プロトタイプ

Q6 e-tronは、小型電動SUVの『Q4 e-tron』と、大型電動SUVの『Q8 e-tron』の間に位置するミドルクラスのEVだ。Q6 e-tronのボディタイプは、SUVとSUVクーペの『Q6 e-tron スポーツバック』の2種類が用意される。

また、Q6 e-tronは、ポルシェと共同開発している「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」をベースにした最初のアウディ車になる。800ボルトの電気システム、強力で効率的な電気モーター、革新的なバッテリーと充電管理システム、新しく開発された電子機器アーキテクチャを搭載する。

Q6 e-tronの最新プロトタイプは、車体に新たなラッピングが施されている。インテリアも初公開された。ドライバーと助手席乗員向けに、独立した曲面ディスプレイを備えた「デジタルステージ」が特長になる。

◆独立型の曲面ディスプレイを備えた「デジタルステージ」

ソフトラップと呼ばれるトリムで構成されたインテリアのハイライトは、アウディ「MMIパノラマディスプレイ」と「MMI助手席ディスプレイ」を組み合わせたデジタルステージだ。明確にグループ化されたこれらのディスプレイは、インテリアのデザインコンセプトに統合されており、明るく広々とした雰囲気を演出している。

スリムな独立型アウディMMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLED(有機LED)テクノロジーが特長で、11.9インチの「アウディバーチャルコックピット」と14.5インチの「MMIタッチディスプレイ」で構成されている。

ドライバーの手の届く範囲はアーチ状に設計されており、曲面形状のディスプレイが採用されている。また、曲面ディスプレイの形状は、外装デザインの特長のシングルフレームを想起させるものとした。特別なアンビエントライトの採用により、夜間は曲面ディスプレイが宙に浮いているように見えるという。

このデジタルステージでは、助手席側にも、ダッシュボードのデザインにも統合された独立型の10.9インチMMIディスプレイが装着されている。シャッターテクノロジーを備えたアクティブプライバシーモードにより、助手席乗員は、ドライバーに気兼ねすることなく映画や動画を鑑賞することができる。同時に、助手席乗員は、このディスプレイにナビゲーションを表示させて、ドライバーをサポートすることも可能。標準バージョンでは、助手席側インフォテインメントディスプレイに、ハイグロスブラックが採用されている。

◆拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを設定

オプション設定の拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)は、アウディのディスプレイテクノロジーの進化を体現したものだ。ドライバー前方には、フロントウィンドウを横切る大型のイメージ画像が投影され、速度、道路標識、各種アシスタンスシステムの情報、ナビゲーションシステムのアイコンなどが表示される。画像は前方に傾けられ、強化されたAR体験を可能にした。

ドライバーは、表示される情報に簡単に焦点を合わせることができる。このプロセスと高度なバーチャルイメージにより映し出された情報は、ドライバーから最大200mの距離に浮かんでいるように表示され、周囲の環境と一体化しているかのような印象になるという。

ドライバーは、迷うことなく表示されている内容を理解することが可能に。このディスプレイは、とくに視界が悪い状況でドライバーを支援する。ARコンテンツの画像は、ドライバーの視点から約2.2mの対角線上に表示される、としている。

《森脇稔》

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