EV初の「GTI」、VWが小型ハッチバックを発表…IAAモビリティ2023

フォルクスワーゲン ID.GTI コンセプト(IAAモビリティ2023)
フォルクスワーゲン ID.GTI コンセプト(IAAモビリティ2023)全 10 枚

フォルクスワーゲンは9月3日、高性能コンパクトEVを提案する『ID.GTIコンセプト』(Volkswagen ID.GTI Concept)を、ドイツで開催した「IAAモビリティ2023」のプレビューイベントで初公開した。

写真:フォルクスワーゲン ID.GTI コンセプト

◆高性能モデルのGTIらしい演出

同車は、フォルクスワーゲンのスポーツモデルを象徴する「GTI」の名を付した最初のEVだ。ID.GTIコンセプトのボディサイズは全長4104 mm、全幅1840mm、全高1499mm、ホイールベース2600mm。タイヤは245/35R20サイズを履く。

3月に発表された小型コンセプトEVの『ID.2オール』がベースだ。ID.GTIコンセプトでは、ハニカムパターンのバンパーグリル、ブラック仕上げのフェンダーエクステンションやルーフスポイラー、ディフューザーなど、高性能モデルのGTIらしい演出が施されている。

ID.GTIコンセプトには、EV向けに開発された「ビークルダイナミクスマネージャー」を搭載する。ガソリンモデルよりも、さらに高度にパワートレインを制御システムに統合した、と自負する。これは、モーターのセットアップをほぼ無限に変化させることができるためだ。ドライバーは、センターコンソールの「GTIエクスペリエンス・コントロール」を使って、EVパワートレインの特性を切り替えることが可能という。

フォルクスワーゲン ID.GTI コンセプトフォルクスワーゲン ID.GTI コンセプト

◆サイドシルエットの輪郭に溶け込むCピラー

新しいデザイン言語のひとつの要素は、初代『ゴルフ』でお馴染みのC ピラーデザインだ。この象徴的なデザインを新たに解釈した最初のフォルクスワーゲン車になる。このコンセプトにおけるその他のデザインの特長としては、ホイール上に構築されたクリアで力強いボディシェイプ、親しみやすいフロントフェイス、ダイナミクスと時代を超越したエレガンスの程よいバランスなどが挙げられる。

Cピラーはサイドシルエットの輪郭に溶け込み、7代目ゴルフなどで示されたように、まったく新しく、それでいて典型的なフォルクスワーゲンのデザインを形成している。このデザインは、意図的にショルダーラインを排除することで、車両のサイドボディ全体に力強いボリューム感と個性的な外観を追求している。

AピラーとCピラーの間を、完全な直線で結ぶサイドラインを採用した。この直線的なウィンドウラインは、何十年にもわたってフォルクスワーゲンモデルの特長的なスタイル要素となってきた。視覚的な安定感も追求する。安定感は、力強くサイドに流れ込むCピラー、サイドシルエットの緊張感、自信に満ちたスタンスの相互作用によって生み出されているという。

フォルクスワーゲン ID.GTI コンセプトフォルクスワーゲン ID.GTI コンセプト

◆前輪駆動を採用する最初の「MEB」車に

最新世代の「モジュラー・エレクトリック・ドライブ(MEB)」プラットフォームをベースに、前輪駆動を採用する最初のMEB車になる。フォルクスワーゲンは、MEBプラットフォームが持つ柔軟性を活用しており、「MEB Entry」プラットフォームをベースにすることにより、テクノロジーと日常的な使いやすさの面で、新たな基準を設定する、と自負する。

強化されたMEB Entryプラットフォームにより、効率的な駆動システム、バッテリー、充電テクノロジーが採用されている。MEB Entryプラットフォームをベースした量産モデルは、フォルクスワーゲンが2026年までに発売を予定している10車種の新しいEVのうちの1車種になる、としている。

《森脇稔》

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