不正疑惑を否定したネクステージでも車保険契約の捏造が横行[新聞ウォッチ]

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東証プライムの上場会社で中古車販売大手のネクステージでも、複数の社員が友人などの名義を使って自動車の保険契約を「捏造していた」ことが明らかになったという。

◆一度は「不正は見つからなかった」と公表

同社は8月、ビッグモーターによる保険金の不正請求疑惑が浮上したことを受けた社内調査の結果では「不正は見つからなかった」と公表していたが、報道機関からの質問状に対して回答したもので、きょうの朝日などが社会面に「車保険複数社員不正、中古車大手ネクストステージ」などと報じている。

それによると、2020年10月、ある店舗の社員が友人に依頼し、下取りした中古車に本来は必要ない任意保険を契約。その後の調査で同じ店舗の3人、ほかの店舗の4人でも類似の事案を確認したという。

また、20年3月にはパンクしたタイヤを無料で新品と交換する「タイヤ保証」で、タイヤの横にボルトを置いた写真を撮るなど、いかにもパンクしたようにみせかけたような捏造の申請があったという。

◆東京株式市場でネクステージ株が急落

このニュースは「文春オンライン」が取り上げていたが、業界2位のネクステージでも不正が横行している疑いがあるとの報道を受けて、9月6日の東京株式市場では、嫌気売りが先行してネクステージ株が急落。制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前日比700円(20%)安の2770円まで下落し、6月30日以来の安値をつけて取引を終えた。一度不正を否定するなど、投資家を欺くような情報開示の影響も大きく、しばらくは不安定な値動きが続きそうだ。

2023年9月7日付

●ガソリン最高186.5円、政府補助拡充きょうから(読売・2面)

●トヨタ工場停止、システム保守容量不足で(読売・8面)

●中国EV攻勢本格化、独の自動車ショー欧州も対抗(朝日・6面)

●ビッグモーター伐採強制捜査(朝日・27面)

●車保険複数社員不正、中古車大手ネクステージ(朝日・29面)

●公明の国交相枠維持、自民・麻生副総裁留任へ、内閣改造・党人事(毎日・1面)

●ビッグモーター出店白紙に、福島と岐阜、顧客離れが深刻(東京・6面)

●空飛ぶクルマ、JAXAと共同研究(東京・6面)

●トラック中継拠点、全国に、官民整備へ複数人で輸送、負担減で人手確保(日経・1面)

●スズキ、インドでバイオガス工場(日経・15面)

●EV比率、12.1%で最高、8月の輸入車販売(日経・15面)

●車名別新車販売N-BOX首位、8月(日経・15面)

「センチュリー」初PHV、トヨタ、SUV型後部座席広く、2500万円から(日経・15面)

●ホンダ、上場来高値、業績・還元策で上振れ期待、16年ぶり(日経・17面)

《福田俊之》

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