ヤマハ初のACC搭載、世界初のブレーキシステムも…『トレーサー9 GT+』発売

ヤマハ トレーサー9 GT+
ヤマハ トレーサー9 GT+全 10 枚

ヤマハ発動機は、アダプティブクルーズコントロールなど最新デバイスを搭載するスポーツツアラーのフラッグシップ『トレーサー9 GT+』を10月6日に発売する。

トレーサー9 GT+は、「The Multirole fighter of the motorcycle with advanced technologies」をコンセプトに開発。『トレーサー9 GT』をベースに最新デバイスを織り込み、高速道路など道中でのライダーの負担軽減を図った。

カラーはホワイトとグレーの2種類。価格は182万6000円。

◆アダプティブクルーズコントロールで高速道路巡航をサポート

ヤマハ トレーサー9 GT+(グレー)ヤマハ トレーサー9 GT+(グレー)

トレーサー9 GT+は、ヤマハ車初採用となるアダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用する。国産バイクとしては、カワサキ『Ninja H2 SX SE』に続き2台目だ。ACCは、車両前方に搭載したミリ波レーダーで先行車の有無と、その車間を検知。先行車に追いついた場合、先行車と一定の車間を保ち、設定速度を変えることなく追従走行ができる。ACCはミリ波レーダーが状況に応じて定速巡航・減速・加速の制御を自動的に行い、走行中でもその際の車間設定を4段階の中から選択・変更可能。解除・再設定の繰り返しも不要で、より快適な走行を体感できる。

また、速度や回転数の変化に対して、適切なギアが選択できるようにクイックシフターの機能を拡大。加速中のシフトダウンや減速中のシフトアップを可能としたことでスムーズなギアチェンジを実現し、ACCを中断することなく、より快適な走行を楽しめる。

さらに旋回を検知すると、車速の上昇を抑えたり、先行車がいる場合は追従加速度も制限する「旋回アシスト機能」を装備。「追い越しアシスト機能」では、ライダーが追い越し車線側へウインカーを出し車両が追い越し状態にあると判断すると、通常の車速回復時よりもスムーズに加速する。

◆ミリ波レーダーと連携した世界初のユニファイドブレーキシステム

新型ユニファイドブレーキシステム(UBS)は、ミリ波レーダーと高機能6軸IMU(Inertial Measurement Unit/現行車から継続)が検知した情報をもとに、前走車との車間に対し、ライダーのブレーキ入力が不足している場合、前後配分を調整しながら自動でブレーキ力をアシストする。ミリ波レーダーとUBSが連携した機能はモーターサイクルでは世界初。さらにブレーキング時に過度なピッチングを抑制するため、電子制御サスペンションも連動させ、ライダーに負担の少ないフィーリングを実現した。

また、エンジン特性を3つのモードから選べるYRC-モードを搭載。走行環境やライダーの好みにより「SPORT」(ダイレクトなスロットルレスポンス)、「STREET」(スムーズなスロットルレスポンス)、「RAIN」(マイルドなスロットルレスポンス)の3パターンに加え、ライダーが好みのセッティングを設定できる「CUSTOM」も用意する。さらにトラクションコントロール・スライドコントロール・リフトコントロールの介入度、電子制御サスペンションの減衰力といった各種制御は選択した走行パターンに基づいて自動的に変化する統合システムとなっている。

◆スマホの情報を7インチディスプレイに表示

ヤマハ トレーサー9 GT+ヤマハ トレーサー9 GT+

ハンドルスイッチは、操作のしやすさと情報の分かりやすさを優先した配置とし、直感的な切替と選択が可能。また、内部にイルミネーションライトを装備することで、夜間の視認性も向上している。

また、大型で見やすい7インチ高輝度TFTカラーディスプレイを装備。左ハンドルスイッチにはジョイスティックとホームボタンを設置、メーターディスプレイの切替など直感的な操作ができる。また、ライダー自身のスマートフォン情報をTFTメーターで表示するアプリ「MyRide - Link」Appを開発。アプリをダウンロードし、車両側とBluetooth経由で接続することで、着信やメール受信、現在地周辺の天気、音楽再生など、スマートフォンの情報をメーターに表示できる。さらに同社とGARMIN社が共同開発した二輪ナビアプリ「Garmin Motorize」(有料)をインストールすれば、メーター画面でナビ機能を使用できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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