BMW正規ディーラーのエルベオート（大阪府堺市）は「エルベレーシングチーム」を立ち上げ、「BMW M2 CS レーシングシリーズ」への参戦を開始。デビュー戦で2位表彰台、続く2戦目に初優勝を飾った。
エルベオートは大阪市堺市と貝塚市にBMW正規ディーラーを展開。BMWの最優秀ディーラー賞を6度受賞するなど、高い技術力と顧客満足度を誇る。同社は2022年7月、エルベモータースポーツ事業部を設立。同年11月にセントラルサーキットを舞台に開催されたユーロカップに社員ドライバーを起用してレース参戦を開始した。2023年2月からは、モータースポーツを通じてBMWの良さをより深く広くユーザーに知ってもらおうと、本格的なレース参戦に向けての構想をスタートさせた。
BMW M2 CS レーシングシリーズは日本で唯一のBMWオフィシャルレース。BMW M社とBMWモータースポーツが共同開発したクラブスポーツモデル『BMW M2 CSレーシング』によるワンメイクレースで、よりスタイリッシュ、そしてスポーツラグジュアリーな大会として注目を集めている。
エルベレーシングチームでは、エンジニア、メカニック、マネージャーを外注するのではなく、あえて社内スタッフから採用。モータースポーツを通じた人材育成を目標に掲げると同時に、監督兼ドライバーに山西康司選手を起用した。わずか2か月の準備期間を経て、6月24日・25日に岡山国際サーキットで開催されたBMW M2 CS レーシングシリーズの第3ラウンド（第5-6戦）に初参戦。緒戦からトップ争いを展開し、予選2位、決勝第5戦、第6戦で2位表彰台を獲得した。
8月5日・6日にスポーツランドSUGOで開催された第4ラウンド（第6-7戦）では、山西康司選手が第7戦予選でポールポジションを獲得。決勝でもスタートからトップを独走し、見事、ポール・トゥ・フィニッシュで初優勝を飾った。第8戦も2位表彰台を獲得。デビュー以来、優勝を含む4戦連続表彰台という好成績を収めている。
なお、エルベオートはBMW M2 CSレーシングを販売する西日本唯一の正規ディーラー。車両価格はベースバージョンが1499万円、450psバージョンが1799万円。現在450psバージョンは国内在庫が2台しかない状況だが、ベースバージョンのアップデートでもレースに参加できる。エルベオートではメンテナンスガレージとしてサーキットの内外でのサポート業務や、新たな参戦チーム創立も支援する。
