VWの電動SUV『ID.4』がパワーアップ、12.9インチディスプレイ新採用…米2024年モデル

フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)
フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)全 10 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は9月5日、電動SUV『ID.4』の2024年モデルを米国で発表した。モーターのパワーが引き上げられた2024年モデルは2024年前半、米国市場で発売される予定だ。


◆AWDのツインモーターは最大出力330hpに

フォルクスワーゲンは2022年夏から、米国テネシー州チャタヌーガ工場において、ID.4の北米仕様の現地生産を開始した。フォルクスワーゲンが、EVを米国で現地生産するのは初めて。

米国向けID.4の2024年モデルでは、バッテリーの蓄電容量82kWh仕様がアップグレードされた。後輪駆動グレードの場合、リアアクスルに搭載されたモーターは、最大出力が201hpから282hpに強化された。

AWDグレードの場合、フロントアクスルにもモーターを追加する。リアアクスルのモーターと合わせて、システム全体の最大出力は、295hpから330hpに引き上げられている。

フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)

◆12.9インチディスプレイにバックライト付きスライダー

バッテリーの蓄電容量62kWh仕様には、12インチインフォテイメントディスプレイを引き続き搭載する。一方、バッテリーの蓄電容量82kWh仕様には、バックライト付きスライダーを備えた12.9インチディスプレイを新採用した。これにより、いっそう直感的に空調とインフォテインメントを操作できるという。また、シフトレバーの位置やステアリングホイールのレイアウトも変更されている。

バッテリーの蓄電容量82kWh仕様の「S」モデルには、フロントシートにベンチレーションが装備された。「Sプラス」モデルには、9つのスピーカーとサブウーファー、16チャンネルのアンプを備えたハーマンカードン製のプレミアムオーディオシステムが装備される。

エクステリアでは、スタンダードAWDモデルには、大径の20インチアルミホイールが装着された。Sプラスでは、21インチアルミホイールにアップグレードされている。

フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)

◆異なるインテリアの仕上げを用意

フロントバンパーにグロスブラックのアクセントをあしらう。アダプティブフロントライトを備えたプレミアム LEDヘッドライト、照明付きライトライン、フロントのVW エンブレムを含むエクステリアプレミアムライティングパッケージが用意される。

ダッシュボードは、メランジファブリック仕上げが施された。シートには、レザーレットのサイドボルスターを採用し、ステッチ加工が施された。ストーンとナツメグの2つのインテリアカラーも用意される。アクセントとして、ストーンは黒とグレー、ナツメグはブラウンがあしらわれた。

Sモデルには、2 種類のレザーレットインテリアとして、「ギャラクシー」と「コズミック」仕上げが選択できる。ギャラクシーの場合、ブラックのレザーレットシート にプラチナグレーのボルスター、ドアインサート、ダッシュボードを組み合わせ、ステアリングホイールとディスプレイはブラック仕上げになる。コズミックインテリアの場合、ブルーのボルスターに合わせて、グレーのレザーレットシートインサート、ドアインサート、ホワイトのステアリングホイールとディスプレイを備えたダッシュボードを装備する。

フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)フォルクスワーゲン ID.4の2024年モデル(米国仕様)

◆急速充電ステーションでの充電時間を短縮

DC急速充電ステーションでの充電出力を125kWから135kWに引き上げ、充電時間の短縮が図られた。また、全米のDC急速充電ネットワークとして、フォルクスワーゲングループが設立した「エレクトリファイ・アメリカ」において、3年間無制限の30分間充電パッケージが無償付帯する。

フォルクスワーゲンの顧客は、エレクトリファイ・アメリカのアプリを通じて、充電を管理できる。急速充電ステーションでの認証が簡単に行えるプラグ&チャージ機能をオプション設定し、エレクトリファイ・アメリカでの充電を簡素化している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る