フィスカーの電動SUV『オーシャン』、増産へ…欧米での納車を加速

フィスカー・オーシャン
フィスカー・オーシャン全 10 枚

フィスカーは9月7日、電動SUV『オーシャン』の生産能力を増強するとともに、北米と欧州の複数の市場で販売やサービスを拡大すると発表した。

写真:フィスカー・オーシャン

◆1日あたり約300台の生産体制に移行する予定

フィスカーはサプライヤーと協力し、10月にこの目標を達成する予定だ。生産能力の増強は、欧米市場での納車を加速するのが狙い。オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国、カナダ、米国が対象になる。

9月4日の時点で、パートナーのマグナ・シュタイヤー社によって3123台のオーシャンが生産された。米国では、450台以上のオーシャンが顧客に引き渡された。米国には、さらに1500台以上が到着する予定。欧州には約1000台が到着し、325台が納車されている。

マグナ・シュタイヤー社では間もなく、1日あたり約300台の生産体制に移行する予定だ。フィスカーは、2023年9月30日までに、マグナから5000台の発売記念モデルをすべて受け取り、9月末までに可能な限り多くの車両を納車することを目指している。

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

◆1回の充電での航続は最大580km

オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンには、マグナが新開発した「FM29」と呼ばれるプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。

オーシャンには、シングルモーターの「スポーツ」や、ツインモーターの「ウルトラ」、「エクストリーム」、発売記念限定モデルの「ワン」などのグレードが設定される。このうち、エクストリームの米国仕様車(20インチ装着車)には、蓄電容量113kWのバッテリーを搭載し、1回の充電での航続は最大360マイル(約580km)に到達する。

シングルモーターのスポーツの場合、最大出力は275hpを発生する。0~96km/h加速は6.9秒だ。ツインモーターでAWDのウルトラは、最大出力が540hpで0~96km/h加速は3.9秒だ。同じくツインモーターでAWDのエクストリームは、最大出力が550hpとなり、0~96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

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◆廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用

インテリアには、カーペットにリサイクル素材を活用した。このカーペットには、廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用している。また、インテリアの素材には、100%ポリカーボネートポリウレタンと100%強化レーヨンバッキングを採用した。さまざまなVOC(ホルムアルデヒドなど)の厳しい化学物質排出規制に適合している。

また、エコスエードも使用された。Tシャツなどのポリエステル繊維、ペットボトル、プラスチックなどをリサイクルした素材も用いられている。ポリエステルのリサイクルでは、従来のガソリンベースのポリエステル製造プロセスと比較して、エネルギー消費と大気へのCO2排出を80%削減することができるという。エコサステナビリティとして、汚染物質の排出とエネルギー消費のレベルは、オーシャンの生産サイクル全体を通じて保証されている。

オーシャンでは、ゴム廃棄物も再利用する。フィスカーは、タイヤの製造中に発生した廃棄ゴムを、埋め立てせずに利用する。リサイクルすることでエネルギーの量を大幅に節約でき、最終的に温室効果ガスの排出を削減できる、としている。

《森脇稔》

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