[音響機材・チョイスの勘どころ]スピーカー試聴の際に重視すべきは“直感”!?

市販スピーカーの一例(モレル・マキシモ ウルトラ)。
市販スピーカーの一例(モレル・マキシモ ウルトラ)。全 1 枚

カーオーディオシステムを進化させることに関心を抱くドライバー諸氏に向けて、その思いを実践に移そうとするときに役立つ情報をさまざま紹介している当コーナー。今回は、スピーカーを試聴する際にチェックすべきポイントを説明していく。

さて、買うべきスピーカーは「聴いて」選ぶべきなのだが、聴く際には何に着目すると良いのかというと……。

まずは、第一印象を大事にしたい。試聴は自分が聴き慣れている楽曲で行うべきなのだが、その冒頭が流れ始めたところで「おっ」と思わせる何かを感じさせてくれるモデルは、候補の上位に挙げて良い。自分に向いたモデルは、音が鳴り始めた瞬間に良い印象を与えてくれることが多いのだ。

その第一印象を頭の中に入れておき、その上で以下のようなポイントについて聞き耳を立ててみよう。「高音の繊細さやスムーズさ」、「ボーカルのリアルさ」「低音の豊かさや反応の良さ」、「リズム感の快活さ」、「高音から低音までのバランスの良さ」、「各楽器の音の分離感の良さ」、これらが主なところだろうか。それ以外にも普段から自分が重視しているポイントがあれば、それらについても良い印象が得られるかどうかを確認しよう。

そうして良いなと思える部分の多いスピーカーは、また改めて心を無にして聴き直そう。そして自分にとって「心地良いかどうか」、「音楽に引き込む力が強いかどうか」、このあたりを再確認しよう。

なお、感性は人それぞれだ。そして聴感にも個人差がある。なので自分の印象と他人の意見とがまったく食い違うことも有り得る。また、売れ筋のモデルが自分に合うとも限らない。なので、評判やそこに同席している人の意見は参考程度に聴くにとどめよう。

とにもかくにも、「自分にとってぐっとくるサウンドかどうか」、そこのところを見極めよう。

ところで、「カーオーディオ・プロショップ」のデモボードにはさまざまなグレードのモデルが並べられているはずだが、予算とかけ離れた高級スピーカーの音は、あまり長く聴き込まない方が賢明だ。スピーカーはコストをかければかけるほど性能が上がっていく。なので例えば5万円のスピーカーと50万円のスピーカーとではかけられているコストが大きく異なり、それが音になって現れる。なので高級モデルの音を長く聴き過ぎると、予算に合うモデルの音では物足りなくなってくることがある。そうすると、製品選びの際の醍醐味である「わくわく感」が減衰しかねない。そうなったらつまらない。

なので、予算的に候補となり得る製品に絞って試聴することもコツとなる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回からは新たな章に突入予定だ。お楽しみに。

《太田祥三》

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