レクサス『GX』日本導入へ、ラインアップ一気に拡大 次世代BEVはモビリティショーで公開

2024年中の日本導入が発表されたレクサス『GX』
2024年中の日本導入が発表されたレクサス『GX』全 16 枚

トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は、国内販売予定の新型車『LM』『LBX』『GX』のプロトタイプを報道陣に日本初公開。GXを2024年中に発売する予定であることを正式に発表した。また、多様化するニーズに応えるラインアップ、バッテリーEV(BEV)を中心としたカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを発表した。

◆2023年秋以降、続々新型レクサスが登場

日本導入予定の3台と、レクサス渡辺剛プレジデント日本導入予定の3台と、レクサス渡辺剛プレジデント

LEXUS SHOWCASE(レクサスショーケース)と銘打たれたこのイベントでは、2023年前半にワールドプレミアがおこなわれた日本導入予定の新型車を公開し、新しいラグジュアリーの価値提供をめざすことを発表した。

「GX」は『LX』に次ぐレクサスの本格オフロードSUVで、オンロードでも上質な走りを提供する。これまで日本では販売されていなかった新規モデルだが、多くのユーザーの要望から2024年中の発売を予定しているという。

トヨタの『アルファード』や『ヴェルファイア』と基本を共通するミニバン「LM」は、室内空間を広く使った4人乗り仕様を目玉に、ショーファードリブンカーの新たな選択肢を提案。2023年秋ごろの発売を予定している。

レクサス LMレクサス LM

「LBX」はレクサスとして最小となる新型SUVで、高級スニーカーのような小さな高級車を実現したモデル。「サイズのヒエラルキーを超え、本物を知るお客様が素の自分に戻り、気負いなくお乗りいただけるクルマを目指した」とレクサスは説明する。日本での発売は2023年秋以降となる。

レクサスは車種ラインアップを一気に拡大し、ラグジュアリーセグメントでの存在感を高める。

◆次世代BEVのお披露目はジャパンモビリティショー

次世代BEVをジャパンモビリティショーで公開することを明かしたレクサス 渡辺剛プレジデント次世代BEVをジャパンモビリティショーで公開することを明かしたレクサス 渡辺剛プレジデント

このほか、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、水素エンジンとBEVの展望についても説明。

水素エンジンについては、4輪バギー(ROV)の実用化に向けた体験プログラムを開始すると発表した。ROVは、ヤマハ発動機の車体と水素エンジン技術を中心に、KYB、豊田自動織機、ニフコなど9社の協力で開発。コンパクトなボディと高い悪路走破性で、乗用車にはない走りの楽しさ、自然との触れ合いを、環境に配慮しながら楽しむことができるという。レクサスは今後も、「自然を理解し、ともに楽しむアウトドア体験をお届けしたい」として、様々な体験を提供しながら、そこで得られたユーザーの意見をROVの実用化に向け技術開発に反映していく。

また、電動化については、BEVを軸とした取り組みを進める。「クルマ屋レクサスならではの、走りの楽しさと新たなサービスを提供してまいります」とする。2026年には全面刷新した次世代のレクサスBEVが登場する。このコンセプトモデルが、10月末に開催されるジャパンモビリティショー2023でお披露目となる。レクサスは「電動化で、クルマの未来を変えていきます」とアピールする。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る