「軽EV」でサクラ対抗!? ヒョンデの300万円台前半EV、日本導入の可能性も

ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)
ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)全 28 枚

ヒョンデのコンパクト・クロスオーバーSUV、『キャスパー』に新たに導入されるフルエレクトリックバージョン、『キャスパーEV』の市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。フィアット『500』をベンチマークとし、日本の軽自動車に近いサイズのキャスパー。日本再上陸に積極的なヒョンデだけに、導入の可能性も…?

◆価格は300万円台前半!? ヒョンデの黒船となるか

車名がスケートボードのトリック(技)に由来するキャスパーは、同ブランドの最小モデル、かつ最小SUVとして2021年に発売。現行型では、1.0リットル直列3気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載したICEモデルだ。

2022年半ばに、ヒョンデの欧州マーケティング責任者であるアンドレアス・クリストフ・ホフマン氏は、アジア・ヨーロッパ・アフリカ向けに手頃な価格の電気自動車を発売する計画を認めており、このキャスパーEVが「次期都市型EV」最初のモデルとして発売される。また同氏は、安価なEVを開発するのは難しいことを認めながらも、価格は2万ユーロ(現在のレートで約315万円)程度になるだろうと述べた。

ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)

フィアット『500e』やフォルクスワーゲン『e-up』をベンチマークとするキャスパーEVだが、ICEモデルでは全長が3595mm(141.5インチ)であることを考慮すると、ちょうどライバルたちの中間サイズとなる。プラットフォームはICEと共有する「K1」アーキテクチャで、EV専用プラットフォームを採用する「アイオニック」シリーズとは異なる。

捉えたプロトタイプは、ボディ全体をカモフラージュしているが、かつての日産『ジューク』のようなフェイスと、X字のホイールが目を引く。また『コナエレクトリック』とほぼ同じく前面に充電ポートが配置されているのがわかる。偽装具合からすると、ICEとは差別化されたデザインが採用されると予想される。

ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)

インフォテインメントのタッチスクリーンはICE搭載モデルと比べて大きくなり、フルデジタルインフォテイメントクラスターも新設計されていることがわかる。

EVパワートレインはボルグワーナー製の統合ドライブモジュール(iDM)によって駆動する。最大で184psもの高出力を発揮できることが確認されているが、ボディサイズを考えればトゥーマッチだ。最終的には若干抑えられると考えた方が良いだろう。

キャスパーEVのワールドプレミアは2024年以降と思われ、日本市場へ投入される可能性も高いとみられる。日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』とガチンコ対決を繰り広げるか?

《APOLLO NEWS SERVICE》

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