[音響機材・チョイスの勘どころ]トヨタ車純正ディスプレイオーディオから市販品への換装は可能?

「トヨタ・アルファード」のインテリア。
「トヨタ・アルファード」のインテリア。全 1 枚

愛車のサウンドシステムの性能を上げたいと考えているドライバー諸氏に、音響機材の選び方のコツを紹介している当コーナー。今回からは新章に突入し「メインユニット」について説明していく。まずは、トヨタ車純正ディスプレイオーディオ装着車について解説する。

「メインユニット」の選び方を解説するその前に、トヨタ車純正ディスプレイオーディオ装着車では、そもそも市販品に換えられるのか否か、そこのところから説明しておきたい。

結論から言うと、「カーオーディオ・プロショップ」に仕事を頼めば、ほぼすべての車種で交換可能だ。簡単には換えられないケースでも、「カーオーディオ・プロショップ」にはセンタークラスターパネルを改造するスキルがあるので、なんとかなる。しかし、その場合には相応のコストがかかる……。

なので、市販品に換えたいと思ったらまずは「カーオーディオ・プロショップ」に足を運び、簡単に交換できるのか否か、簡単にはいかない場合にはどのくらいのコストがかかるのかを聞いてみよう。

なお、大きな改造が必要となるか否かを自分自身である程度見当を付ける方法があるので紹介しよう。主には2つある。まず1つ目は、「オーディオレス、またはDINサイズの純正ナビのオプション設定の有る無しを調べる」というものだ。他のグレードも含めて「オーディオレス」の設定、あるいはDINサイズのオプションナビの設定があれば、大きな改造を施さずに市販品を装着できる可能性がかなり高まる。

もう1つの方法は、「市販の交換キットの適合を調べる」というものだ。愛車が適合車種に含まれていれば比較的に低コストで交換できる。

ところで、トヨタ車純正ディスプレイオーディオから市販品へと交換する場合、注意すべきポイントが1つある。それは「付随するオプション品が無駄になる場合が多いこと」だ。トヨタ車純正ディスプレイオーディオは、Apple CarPlayとandroidautoに対応しているので、ナビメカやオーディオ機能が省かれている。スマホアプリを使えるからだ。

でもスマホアプリでは嫌だというオーナーもいるので、ナビメカや地デジチューナーやCD/DVDメカがオプション設定されている。

しかし市販の「メインユニット」に交換すると、それらオプション品が使えなくなる場合が多い。これらの操作はディスプレイオーディオの画面上にて行うので、ディスプレイを外してしまうとスイッチ類も失うこととなるからだ。つまり、流用が効かないのだ。

なのでトヨタ車を購入する場合には、購入前に市販の「メインユニット」を付けたいかどうかを検討し、付けたいとなればクルマを買う前に「カーオーディオ・プロショップ」にて市販品を付ける場合のコストを確認しよう。その上で車体を購入する際に「オーディオレス車」があればそれを選び、トヨタ車純正ディスプレイオーディオしか選べないケースでは、オプション品は付けないようにしよう。そして納車後すぐに「プロショップ」にクルマを持ち込み市販品を装着しよう。このようにするとベストだ。

今回は以上だ。次回からはいよいよ、市販「メインユニット」の選び方のコツの解説を開始する。お楽しみに。

《太田祥三》

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