VWの大型SUVクーペ、冒険仕様のカスタムが可能に…『アトラスクロススポーツ』に設定

VW アトラス・クロススポーツ 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車
VW アトラス・クロススポーツ 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車全 20 枚

フォルクスワーゲンの米国部門は10月16日、大型SUVクーペ『アトラスクロススポーツ』の改良新型に、冒険仕様の純正カスタマイズを可能にする「ベースキャンプ」アクセサリーを設定すると発表した。


◆カスタムボディクラッディングによって逞しいオーバーランドルックに変身

ベースキャンプのカスタムボディクラッディングによって、アトラスクロススポーツは逞しいオーバーランドルックに変身する、と自負する。この純正アクセサリーには、オフロードをイメージした専用ホイールも含まれており、オールテレーンタイヤを装着することで、アトラスクロススポーツの多用途性がさらに広がるという。

ベースキャンプのスタイリングパッケージには、テクスチャードブラックとサテンシルバーのツートンカラーのフロントバンス、スプラッシュガード一体型のテクスチャードマットブラックフレア、サテンシルバーのサイドドアロッカーパネル、トレーラーヒッチアクセス付きのサテンシルバーのリアバンスがセットされた。「コンプリートキット」には、専用のフロントクォーターパネルマウントに、ベースキャンプのエンブレムが付属する。

また、ベースキャンプには、fifteen52がフォルクスワーゲンのために特別に製造した専用の17インチ「Traverse MX」ホイールも用意されている。ホイールの仕上げは、フロステッドグラファイトとラディアントシルバーの2色。245/70R17サイズのオールテレーンタイヤに対応する。

VW アトラス 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車VW アトラス 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車

◆改良新型は大型フロントグリルで表情一新

アトラスクロススポーツは、北米向けの3列シートSUV『アトラス』から派生したSUVクーペだ。アトラスクロススポーツは2019年秋に発表された。3列シートのアトラスに対して、アトラスクロススポーツは2列シートになる。なお、ベースキャンプは、アトラスクロススポーツだけでなく、アトラスにも装着できる。

改良新型には、新しいフロントデザインを採用した。ワイドなフロントグリルや、「アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)」を備えた LEDヘッドライトを装備する。上位グレードでは、デイタイムランニングライトがヘッドライトに組み込まれ、グリル上側にはライトバー、グリル中央には光るフォルクスワーゲンエンブレムが添えられた。グロスブラック仕上げのフロントグリルを採用し、スポーツ性を強化している。

リアは、大型スポイラーを追加した。上位グレードには、フロントのライティングシグネチャを反映して、ライトバーと LEDテールランプの間にフォルクスワーゲンエンブレムを配置する。従来よりも、アグレッシブなデザインのディフューザーも追加されている。

VW アトラス・クロススポーツ 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車VW アトラス・クロススポーツ 改良新型の「ベースキャンプ」アクセサリー装着車

◆V6をダウンサイズの2.0リットル直4ターボに置き換え

改良新型のパワートレインは、V6を廃止し、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンに一本化された。最大出力は235hpから269hpへ、34hp強化。最大トルクも35.7kgmから37.7kgmへ、2kgm引き上げられた。トランスミッションは、8速AT「ティプトロニック」を組み合わせている。

この新しい2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、従来用意されていた自然吸気の3.6リットルV型6気筒ガソリン「VR6」エンジン(最大出力276hp、最大トルク36.8kgm)と同等のパワーを発揮する。エンジン排気量を3.6リットルから2.0リットルにダウンサイズしながら、トルクはおよそ1kgm上回っている。

改良新型の駆動方式は、2WD(FF)が基本になる。オプションで4WDの「4MOTION」を用意している。

フォルクスワーゲン・アトラス・クロススポーツ 改良新型フォルクスワーゲン・アトラス・クロススポーツ 改良新型

◆12インチと10.25インチの2つのディスプレイ

室内には、プレミアム素材を採用し、ダッシュボードやセンターコンソールなどを、レザーレットトリムによるソフトタッチ仕上げとした。前席のドアトリムと装飾パネルがダッシュボードに流れ込むように続いて、プレミアムなコックピットを演出している。30色から選べるアンビエント照明と、モデル名をあしらったバックライト付きダッシュトリムを組み合わせて、新しいデザインを構築した。最上位グレードには、ダイヤンドパターンのキルティングレザーシートが標準装備されている。

快適機能も向上させた。パドルシフト付きのステアリングホイール、ベンチレーテッドフロントシート、高さ調節可能なパッセンジャーシートが、オートエアコンの「Climatronic」とボイスコントロールとともに、標準装備された。センターコンソールも新デザインとなり、下側に収納スペースが設けられた。レザーシートや後席のヒーター機能は、従来よりも幅広いグレードで選べるようになった。

コネクティビティの面では、12インチのフローティングインフォテインメントディスプレイが、新デザインのコックピットに組み込まれた。ドライバー正面には、フルカスタマイズ可能な10.25インチの「フォルクスワーゲン・デジタル・コックピット・プロ」を装備することができる。標準のワイヤレスApp-Connectやワイヤレス充電、出力45ワットで急速充電できる6つのUSB-Cポート(オプションで最大8 つが装着可能)により、各種デバイスの接続を従来よりも簡単にした、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る