【F1 アメリカGP】フェルスタッペンが自身50勝目を記録…角田裕毅が初ファステストラップ

F1アメリカGP
F1アメリカGP全 10 枚

【F1アメリカGP】フェルスタッペンが自身50勝目を記録…角田裕毅が初ファステストラップ

テキサス州オースティン近郊にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで22日(現地時間)、F1第19戦アメリカGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が自身50勝目となる勝利を挙げた。

アメリカGPは今季5度目のスプリントレースフォーマットで行われ、土曜日に開催されたスプリントレースではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールトゥウィンを飾った。

金曜日に行われた決勝レースの予選では、フェルスタッペンがコース外走行のペナルティを取られ6番手に。代わってシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。

56周の決勝レースのスタートでは、2番グリッドからスタートしたランド・ノリス(マクラーレン)がルクレールを抜いてトップに浮上。4番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜き3位に、フェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜き5位に上がった。さらには10番グリッドからスタートしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は6位に浮上するなど、スタート直後に大きな順位変動があった。

スタートで4位に落ちたがミルトンだったが、4周目には3位に、6周目には2位に上がり、フェルスタッペンは12周目に3位に上がり、ノリス、ハミルトン、フェルスタッペンによる三つ巴の優勝争いとなった。

上位で最初に動いたのはフェルスタッペンで、16周目に1回目のタイヤ交換を実施。ノリスは17周目、ハミルトンは20周目にタイヤ交換を行い、この時点でフェルスタッペンがアンダーカット(早目にタイヤ交換を行い、新しいタイヤで速く走ることによって逆転)に成功した。2度目のタイヤ交換はノリスが34周目、フェルスタッペンが35周目、ハミルトンは38周目に実施。これでフェルスタッペンがトップに浮上した。

上位のタイヤ交換が終わった39周目、フェルスタッペンの約1秒後方にノリス、そして1回ストップ作戦のルクレールがノリスの真後ろに、その6秒後方にハミルトンというトップ4になった。フレッシュなタイヤで走るハミルトンは一気にルクレールに追い付き、43周目に3位に浮上。さらには何度もファステストラップを記録しながらノリスを追い、49周目には2位に浮上してきた。その時点でトップのフェルスタッペンとの差は約5秒。残り7周、ハミルトンはフェルスタッペンより速いラップタイムで差を縮めたが抜くには至らず、フェルスタッペンが今季15勝目、通算50勝目となる勝利を挙げた。

ハミルトンが2位でフィニッシュしたが、レース後に車両規定違反が見つかり失格に。3位でフィニッシュしたノリスが2位、4位でフィニッシュしたサインツが3位という結果になった。

■角田裕毅が自身初となるファステストラップを記録

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は11番グリッドからスタートし、17周目には8位に浮上。全車がタイヤ交換を終えた時点で10位を走行していた。11位のアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)より2秒速いペースで走行していた角田は、残り2周となった時点でアルボンとの差を約20秒に広げてピットイン。新品のソフトタイヤを履いて、10位をキープしたままコースに戻った。そしてファイナルラップ、フェルスタッペンやハミルトンが1分40秒台で走る中、角田は1分38秒139という驚異的なタイムを記録して、自身初となるファステストラップを記録。上位2台の失格で8位の結果とった角田は、8位入賞の4ポイントとファステストラップの1ポイント、計5ポイントを稼いだ。

9番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は4位。怪我から復帰し、予選で14番グリッドを獲得したダニエル・リカルド(アルファタウリ・ホンダ)は15位となった。

次戦、F1第20戦メキシコGPは、10月27日から29日(現地時間)の日程で、メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで開催される。

■アメリカGP決勝レース結果

1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.ランド・ノリス(マクラーレン)
3.カルロス・サインツ(フェラーリ)
4.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
5.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
7.ランス・ストロール(アストンマーティン)
8.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
9.アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
10.ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
11.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
12.バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
13.周冠宇(アルファロメオ)
14.ケビン・マグヌッセン(ハース)
15.ダニエル・リカルド(アルファタウリ・ホンダ)
以上完走

--.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
--.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
--.エステバン・オコン(アルピーヌ)

※ルイス・ハミルトン(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)は車両規定違反により失格

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る