「早くて、安くて、簡単、キレイ」、アメリカで主流のトンネル洗車機で洗車業界に新たなスタンダードを作る!

共同創業者/取締役 岡村昌輝氏
共同創業者/取締役 岡村昌輝氏全 8 枚

群馬県高崎市、イオンモール高崎近くに“拭き上げ不要”トンネル洗車機ストア「SPLASH ‘N’GO! (スプラッシュンゴー)高崎棟高店」が2023年9月7日にオープンした。日本国内ではめずらしい「トンネル洗車機」を導入する同ブランドでの出店は、前橋50号店、伊勢崎韮塚店に続いて3店舗目である。

トンネル洗車機とは、アメリカではスタンダードなもので、ベルトコンベヤに乗ったクルマがトンネル型の洗車機内を進み、高圧洗浄、下部洗浄、撥水コーティング、ブロア乾燥などを工程ごとに1台ずつ進めるため効率よく洗車が行える機械である。ガソリンスタンドなどにある一般的な洗車機であれば1台終わってから次のクルマに入れ替えるという流れで1時間あたり10台程度の洗車能力であるが、トンネル洗車機では流れ作業で次から次へと洗車機の中に吸い込まれていくため1時間に60台もの洗車が可能だという。これにより、洗車日和の晴れた週末のような混雑時でも、回転率が高く待ち時間のストレスが少なくて済むという。そして、60台/時間の洗車能力は、月額980円~という同店の安価なサブスク料金(1回の洗車料金は600円)をも可能にしている。

さらに高崎棟高店のオープンに合わせて、全店舗に純水装置を導入し乾いてもシミが目立たない仕上がりを実現したことで、拭き上げなしでそのまま出発できるようになった。これにより、洗車開始から終了までは約3分という規格外の手軽さを提供する。

SPLASH ‘N’GO! のサービスは、これまでの“いかに綺麗にするか”という価値観ではなく、“安くて手軽”という新たな価値観を根付かせるチャレンジである。男性のイメージが強い洗車ビジネスに女性顧客を呼び込むことを目指し、店舗の外観や機械をポップで入りやすいようにするなどの取り組みを行っている。その結果、月間12,000台を洗車するまで成長した前橋50号店では、サブスク会員の6割を女性客が占めているという。仕事や家事、子育てに忙しい女性から“安くて手軽”というコンセプトに対し評価を得ていることが伺える結果だ。

トンネル洗車機ストアの運営及びフランチャイズ運営を行う株式会社Splash Brothersの共同創業者である岡村昌輝取締役に同システムの展開について話を伺うと、まずは群馬県内で30店舗のトンネル洗車機ストアオープンを目指し、さらには全国各地に1000店舗を目標にフランチャイズ募集や、洗車機器の販売を行うという。

同社が海外洗車機メーカーと契約し日本での販売を一手に担うトンネル洗車機には、再生水循環システムが導入されており、約70%の水を濾過し再利用することが可能なため、経済的かつ環境に配慮した持続可能なビジネスを構築することができる。また、純水装置が組み込まれたことにより拭き上げ作業の手間が省けるシステムは、人手不足に悩む自動車アフターマーケットにおいても活躍の場があるのではないだろうか。

《カーケアプラス編集部@市川直哉》

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