【レクサス RZ 新型試乗】一生モノとして付き合ってもいいのでは?…島崎七生人

レクサス RZ450e
レクサス RZ450e全 18 枚

◆レクサス初BEVの仕上がりは

レクサス『RZ』のホイールベースは2850mmで、これは『RX』と同数値。ただしそれは奇遇と見るべきで、同じBEVのトヨタ『bZ4X』(ホイールベースは共通)と電動プラットフォームが共通のため……と考えたほうが自然かもしれない。

【画像全18枚】

このRZだが、将来的に(といっても2035年のことだが)BEV専売ブランド化するとされるレクサスにとって初BEVとなるモデル。全長×全幅×全高は4805×1895×1635mmで、サイズ的にはRXより85mm短く、25mm幅が小さく、65mm低い。もちろんコンパクトではないまでも、都心で街中に繰り出すようなシチュエーションでも持て余すことのないサイズだ。

レクサス RZ450eレクサス RZ450e

スタイリングは新世代の仕立てで、個人的に昔の(今も?)百貨店のそごうのロゴマークを連想しなくもなかったメッキの縁取りのあのグリルが形骸化し、スピンドルボディへと進化。ボディ全体のプレスラインも相当にスッキリと整理されたことと相まって、従来は“これでもか”だったデザインがだいぶ静かになった点に好感をもつ。

と同時に、いかにもEVでござい!といったアピールは控えめで、フロントフェンダー左右の給電口と「450e」のバッジで、見る人が見ればBEVとわかるクルマになっている。

◆電気仕掛けでもレクサス流儀のインテリア

レクサス RZ450eレクサス RZ450e

インテリアは、いわゆるレクサス流儀のデザイン、仕立て、質感だ。電気仕掛けだからといってJR原宿駅の駅舎のように新旧に何の脈絡もなく新デザインに一変されたりしてはいない。後席は背もたれがやや寝ているも、床面がフラットで広々としており、ドア開口が広く乗り降りしやすいのがいいと思った。

操作系も物理スイッチの残存率が高く、なかでもセンターコンソールのシフトセレクターはダイヤルを左右に捻るとDかR、中央を押してN、前方のボタンでPと、わかりやすいロジックと上質な操作感が好ましい。

◆一生モノとして付き合ってもいいのでは?

レクサス RZ450eレクサス RZ450e

走りは、この試乗では都心の湾岸エリアをひと回りする程度だったが、第一印象として感じたのはレクサスとBEVの親和性は非常に高いということ。RZ450eはフロントに150kW(203.9ps)/266Nm(27.1kgf・m)、リヤに80kW(109ps)/169Nm(17.2kgf・m)のモーターを搭載、これを総電力量71.4kWhのリチウムイオンバッテリーで駆動する。

もちろん今回の一般公道でその絶対性能をフルに試す機会はなかったが、その動力性能の高さから逆算していった結果の余裕が、クルマをごくスムースにゆったりと走らせているのが理解できた。乗り心地、ステアリングフィールもあくまでもスムースで穏やかだが、このあたりはレクサスの味わいどころ。

唯一ブレーキのタッチについて、踏力とペダルストロークと制動力の関係について人により気になることがあるかも知れないとも感じたが、今や国産車とはいえ800万円のプライスタグがつくだけあり、一生モノとして付き合ってもいいのでは?とさえ思わせられるクルマだった。

レクサス RZ450eレクサス RZ450e

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「映画やアニメが現実になった」テスラ新型『ロードスター』、空飛ぶデモがSNSで話題に
  2. 【レスポンス読者試乗会】乗って初めて見えた、4組の試乗者が語る日産『エクストレイル』のリアルPR
  3. ホンダとGUがコラボ! 80~90年代レトロなモトクロスの世界観を最新アパレルに
  4. ホンダ『アコードSUV』2029年登場か! アウトバック対抗の新型クロスオーバー
  5. ホンダ『WR-V』改良新型、インドで先行発表…新グリルとLEDで表情変化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る