東京メトロ半蔵門線車両3世代プラス1…鷺沼車両基地で並び撮影会&見学会

半蔵門線周年記念見学撮影会in鷺沼車両基地
半蔵門線周年記念見学撮影会in鷺沼車両基地全 32 枚

半蔵門線の現役車両3世代(8000系08系18000系)が並んだ。東京地下鉄(東京メトロ)が11月18日に、クラブツーリズムとの共同企画で川崎市にある鷺沼車両基地で開催した「半蔵門線周年記念見学撮影会in鷺沼車両基地」だ。

東京メトロ半蔵門線は2023年に、最初の営業区間である渋谷~青山一丁目駅間が開業してから45周年、全線開業(渋谷~押上駅間)から20周年、さらに半蔵門線や日比谷線車両の定期検査を行なっている鷺沼工場の設立から40周年を迎える。今回のツアーは、半蔵門線にまつわる各周年を記念したイベント企画だ。鷺沼車両基地で本格的な有料公開イベントが開催されるのは今回が初めてだという。

車両基地に並んだのは初期から活躍する8000系、現在主力の08系、新型の18000系に加えて、鷺沼車両基地で検査を受け持っている日比谷線用の13000系。各先頭車両にはオリジナルヘッドマークが当日限定で掲出され、行き先表示機には、普段の営業では見ることのできない珍しい駅名も表示された。

1981年登場の8000系は最近数を減らしており、引退の時期は未定だが、じっくり見る機会は今後ますます少なくなるだろう。半蔵門線車両の展示はもちろん予告されていたが、日比谷線車両はサプライズだった。ツアーのうち、小学生とその保護者を対象にしたファミリーコースでは、子ども用の東京メトロ制服を着用して、車両を入れての記念撮影もできた。

ツアーでは車両工場内も見学し、ファミリーコースでは、車両の打音点検作業体験も企画された。部品を取り付けているボルトをハンマーで叩き、その音で締まり具合を確かめる作業が打音点検だ。部品の脱落がないようにする点検だ。

ファミリーコースは46名(2名1組で23組)、一般コースは150名(全5部、各部30名)が参加した。旅行代金(税込)は、ファミリーコースが大人6000円+子ども3000円、一般コースが1万2000円。

東京メトロが企画するツアーは参加対象者を絞り、例えば今回のように親子向け、鉄道マニア向け、というように、それぞれより楽しめるテーマにしている。鉄道ファン向けイベントの収益化を図る事業者もあるが、東京メトロでは「経費を賄えるていど」の料金だという。都心に路線が集中している東京メトロでは、往復の移動による収入も期待できない。

東京メトロCX・マーケティング部の板倉良和課長は「今回のイベントの運営スタッフは、鷺沼車両基地だけでなく、社内各部署・各地から応援を派遣している。社内的な人材の有効活用になるし、またお客様とのふれあいはモチベーションになる」と語っている。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 第二期「洗車場ブーム」到来?…純水・トンネル型・エンタメ性・AI認証決済など進化する洗車場
  2. 【VW ゴルフTDI 新型試乗】装備とスタイルで取るか、「足」で取るか…中村孝仁
  3. そのニオイ、原因はエバポレーター! 今すぐできる簡単DIY洗浄法とは?~Weeklyメンテナンス~
  4. ホンダエンブレムに溶け込むスーパーワイドカメラ、データシステムが『WR-V』用キットを発売
  5. 愛犬と乗れる電動原付『PONY2』発売、折りたたんでクルマに搭載も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  4. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る