フィアット『デュカト』のEV、改良新型は航続30%拡大…日本導入は?

フィアット E デュカト 改良新型(SOLUTRANS 2023)
フィアット E デュカト 改良新型(SOLUTRANS 2023)全 8 枚

フィアット(Fiat)は11月21日、大型商用バンの『デュカト』のEV、「Eデュカト」の改良新型を、フランスで開幕した商用モビリティショー「SOLUTRANS 2023」で初公開した。デュカトは日本市場にも導入されているが、EV版の導入に関する発表はない。

改良新型Eデュカトでは、EVパワートレインをアップデートした。蓄電容量110kWhの新開発バッテリーを搭載する。これにより、1回の充電での航続は最大420kmを達成した。従来型に対して、30%の航続拡大になる。このバッテリーは最大出力150kWで急速充電できる。バッテリー容量の80%を、1時間以内に充電することが可能だ。

改良新型のモーターは、最大出力270hp、最大トルク41.8kgmを引き出す。フィアットは、E-デュカトはこのカテゴリーでトップクラスの性能、と自負する。エコ、ノーマル、パワーの3種類の走行モードを切り替えることにより、パフォーマンスと航続のバランスを追求している。Eコースティングレベルは、ステアリングホイールのパドルで選択でき、回生ブレーキを最大限に活用するモードとフリーホイールモードのどちらかを選ぶことができる。

改良新型の外観は、フロントグリルやバンパー、スキッドプレートが新デザインとなり、空力性能の向上を目指した。フルLEDヘッドライトが採用され、夜間の視認性を高める。リアには、テールランプにブラックのアクセントをあしらった。

改良新型のインテリアは、ダッシュボードとステアリングホイール、ドアトリムのデザインが変更された。シートには、快適性と人間工学を向上させるために、新しいファブリックと新しいデザインを採用する。大型センタースクリーンを備えた新世代のヒューマン・マシン・インターフェースを導入した。車両周辺の死角を減らし、交通渋滞や混雑した道路でのナビゲーションを支援する「ダイナミック・サラウンド・ビジョン」をはじめ、18種類の自動運転支援システム(ADAS)を搭載している。

《森脇稔》

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