日産『リーフ』次期型登場、新型EV3車種を生産へ…3台のコンセプトカーがモチーフに

日産 リーフ 現行型(欧州仕様)
日産 リーフ 現行型(欧州仕様)全 19 枚

日産自動車(Nissan)は11月24日、3車種の新型EVを英国で生産すると発表した。3車種の新型EVは、『リーフ』次期型をはじめ、SUVの『ジューク』と『キャシュカイ』の次期型となる。

3車種の新型EVは、次世代EVコンセプトからインスピレーションを得る予定だ。このうちの1台が、次世代クロスオーバーEVコンセプトの『チルアウト』。チルアウトは、「日産アンビション2030」に合わせて発表された4台のEVコンセプトの中の1台だ。モダンで滑らかなデザインの中に、先進安全技術を搭載し、ドライビングと、使い勝手の良い快適な室内空間を実現する新しいモビリティを目指している。

チルアウトは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF EV」プラットフォームをベースにする。新しい4輪制御技術の「e-4ORCE」も採用する。e-4ORCEでは、前後に合計2基の電気モーターを搭載しており、それぞれのトルクを個別にコントロールすることができる。加速時のトラクション性能をはじめ、減速時には前後モーターそれぞれで回生量を調整し、ブレーキ時の車両の沈み込みを減少させるなど、車体の揺れを抑える制御を行う。

また、インスピレーションを得る次世代EVコンセプトの他の2台は、ジャパンモビリティショー2023で初公開された『ハイパーアーバン』と『ハイパーパンク』になる。

ハイパーアーバンは、環境や社会課題への意識が高く、今あるものを大切に使い続ける持続可能なライフスタイルを追求しながら、都市や郊外といった場所を問わずにアクティブに活動するユーザーに向けたクロスオーバーEVの提案だ。外装は、ヘッドライトからリヤコンビネーションランプまで、ボディサイドを前後に突き抜けるようなブラックのラインをあしらい、そのラインと交差するようにリアフェンダーへと落ちていくハイライトとの組み合わせが特長。高い居住性を確保しながらデザインされたスポーティなシルエットは、空力性能に優れ、四隅に配置された大径タイヤとあわせてダイナミックでモダンな佇まいを表現している。

ハイパーパンクは、前衛的でスタイリッシュなデザインが特長。コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストなど、スタイルとイノベーションを重視するユーザーが、自己表現と創造性を高めることができるコンパクトクロスオーバーEVを提案する。23インチの大径ホイールを装着し、市街地もオフロードも走れる多用途な車両を表現。ボディの表面と一体化した多角形な形状を強調するヘッドライトやテールランプ、リアシグネチャーも採用している。

なお、3車種の新型EVの名称、仕様、発売日などの詳細については、後日発表予定、としている。

《森脇稔》

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